結論から言えば、60リットルのスーツケースは3〜5泊の旅行に最適な“ちょうどいい中型サイズ”です。
ただし、用途や季節によって「あと少し足りない」「思ったより大きい」と感じる場面も。
本記事では、家族旅行や出張など、さまざまなシーンで実際に使ってきた筆者の体験をもとに、
60Lスーツケースの選び方・失敗しない活用術・後悔しない判断基準を詳しく解説します。
「60Lって何泊までいける?」「冬旅で足りる?」「重さは大丈夫?」などの疑問に、すべて答えますので、
あなたにぴったりの一台を見つけるための参考にしてください。
1章|60リットルのスーツケースのサイズを正しく理解する
60リットルのスーツケースのサイズ基準
60リットルのスーツケースは、メーカーやモデルにより外寸が微妙に異なります。
一般的な目安は高さ約65cm×幅40〜45cm×奥行25〜30cm、三辺合計で120〜140cm前後です。
国内線の無料預け入れサイズはJALは 50×60×120cm以内/ANAは三辺合計203cm以内に余裕をもって収まる中型サイズなので、受託荷物として安心して預けられます。
容量「60リットル」という表記は内寸の容積を示しており、外寸そのものとは一致しません。
たとえば同じ60L表記でも、フレーム構造やハンドル収納部の設計によって内部スペースが違います。
角ばった形状の方が四隅まで使いやすく、丸みを帯びたデザインは見た目より容量が小さく感じることもあります。
私は身長180cmの体型ですが、実際に60Lスーツケースを持つと「腰の高さ程度」という印象です。
5歳の息子と3歳の娘を連れて空港に行くとき、子ども用品を詰めるとあっという間に半分以上埋まってしまいました。
それでもまだ余裕がある感覚でしたので、家族3人分の2泊旅行ならちょうど良いサイズでした。

「数字だけでなく内寸構造も確認する」ことが失敗しないポイントです。
“見た目サイズ”の落とし穴
店頭で他のサイズと並べると、60Lは中間サイズで安心感があります。
しかし実際に荷物を詰めると、冬場の厚手衣類や靴などであっという間に容量を使い切ってしまうことがあります。
逆に夏場はスカスカに感じるかもしれません。
荷物が少ないとスーツケース内で物が動いてしまい、かえって不安定になります。
そのため、荷物が少ない場合は仕切りや緩衝材を使って固定する工夫が必要です。
筆者の工夫
冬旅でダウンコートや厚手ニットを持っていく時は、衣類圧縮袋を一枚だけ使ってかさを減らしています。
一方で夏の旅では圧縮袋を使わず、衣類を丸めて詰めることでシワを防ぎつつスペースを埋めています。



見た目の印象に惑わされず、自分の荷物量に対して本当に適切なサイズか考えることが大切ですね。
持ち運びやすさとサイズのリアル
高さ65cm前後のスーツケースは、駅や空港の改札・エスカレーターにギリギリ収まる大きさです。
新幹線の座席上の棚にも載せられますが、荷物を入れると本体+荷物で20kg前後になり、持ち上げる際は相当な腕力が必要です。
私は空港のエレベーターが混雑していたとき、子どもを片手に、もう片手で20kg近いスーツケースを階段で持ち上げたことがあります。
あのとき「次はもっと軽いモデルを選ぼう」と本気で思いました。
小柄な方や女性の方は、軽量モデルを選ぶメリットが大きいと感じています。
また、街中では4輪キャスターで安定して転がせますが、混雑した歩道や満員電車では取り回しに注意が必要です。
人の多い場所ではスーツケースを立てて手前に引き寄せる、進行方向をこまめに変えるなどの工夫が快適さにつながります。



持ち上げる場面を想定して重さをチェックすることが、後悔しない選び方につながりますよ。
60リットルのスーツケースが向く人・向かない人
向いている人の特徴
- 3〜5泊程度の旅行が多い
- 季節を問わず旅行し、冬物も収納したい
- 国内外どちらにも使える万能サイズが欲しい
- 荷物をスッキリまとめたい
特に5泊前後の出張+観光など、複合的な旅行には一つで荷物が収まり、お土産の余裕も作れます。
向かない人のケース
- 1〜2泊程度の短期旅行が中心(30〜40Lで十分)
- 7泊以上の長期滞在・留学(70L以上や追加バッグ推奨)
- 家族旅行で全員分の荷物をまとめたい(親子1組で2〜3泊が限度)
- ファッションアイテムやガジェットを大量に持ち歩く
筆者の実感
我が家では、父+幼児2人分を60Lにまとめて2泊旅行が限界でした。
3泊以上はもう1つスーツケースを追加した方が、現地での負担も少なく快適でした。



普段の旅行パターンを振り返って、自分に合うサイズを選ぶことが失敗しないコツですよ。
飛行機・鉄道など移動時の制限
飛行機
60Lクラスは機内持ち込み不可が基本です。
多くの航空会社で機内持込の規定は「三辺合計115cm以内・重量10kg以内」。
60Lは高さが60cmを超えることが多く、荷物を入れれば重量も10kg超となるため、受託手荷物(預け荷物)としてカウンターに預ける前提で考えましょう。
一般的なエコノミークラスでは「三辺合計158cm以内・23kg以下」までなら追加料金なしで預けられる場合が多く、60Lはこの基準内に収まります。
ただし格安航空会社(LCC)は重量上限が低く有料になることもあるため、必ず事前に確認が必要です。
鉄道(新幹線・特急)
東海道・山陽・九州新幹線では2020年から大型荷物ルールが導入されましたが、「三辺合計160cm超」の荷物のみ事前予約が必要です。
60Lは三辺合計140〜150cm前後で、この基準を超えることはほとんどなく追加料金も不要です。
ただし棚に持ち上げる負担や、混雑時の置き場所確保は考えておきましょう。



移動インフラごとのルールを事前に調べておけば、現地で慌てずに済みますよ。
50L/60L/70Lの境界を一目比較
容量目安 | 三辺合計の参考値 | おすすめ旅程 | 空の重量(目安) | 主なメリット・デメリット |
---|---|---|---|---|
50L前後 | 約125〜135cm | 3〜4泊程度(短期旅行) | 約2.5〜4.0kg | 小型で機動力が高いが、容量不足に注意 |
60L前後 | 約130〜140cm | 4〜6泊程度(中期旅行) | 約3.5〜5.0kg | 中型で汎用性◎。容量と扱いやすさのバランス良い |
70L前後 | 約135〜150cm | 7〜9泊程度(長期旅行) | 約4.5〜6.0kg | 大容量だが重く大きい。長期向きだが持ち運び負担大 |



50L・60L・70Lの3択に絞って考えると、自分に合うサイズが見えやすくなりますよ。
季節によって必要な容量は大きく変わる
60Lで何泊できるかは、季節によって体感がかなり違います。
同じ5泊旅行でも、夏と冬では荷物の嵩がまったく異なるからです。
たとえば夏のリゾート旅行なら、
Tシャツ・短パン・水着など薄手の衣類中心なので、60Lに5泊分を入れても2割以上の余裕ができることもあります。
一方、冬の北海道旅行ではダウンコート・セーター・手袋・厚手ズボンなどがかさばり、
3泊でもギリギリになってしまう場合があります。
私は家族でスキー旅行に出かけた際、
60Lの中に子ども2人分のウェア+大人の冬服を詰めたところ、
出発前からパンパンになってしまい、結局追加でサブバッグを1つ増やすことになりました。



冬を基準にサイズを考えると後悔しにくいです。夏は余裕がある分、お土産スペースになりますからね。
シーン別で変わる60Lの適正泊数
旅のスタイルによって、同じ60Lでも「ちょうどいい」と感じるラインが変わってきます。
以下に、代表的な4つの旅行スタイルごとの目安と注意点を整理しました。
1.ビジネス出張(4〜5日間)
- スーツ、革靴、ノートPC、書類などビジネス用品で荷物がかさむ
- 予備のワイシャツやネクタイがあるとスペースを圧迫
- 60Lなら5泊分がギリギリ、4泊が快適ゾーン
工夫ポイント:
クリーニングサービスを利用したり、ワイシャツを現地で洗うことで余裕が生まれます。
2.観光旅行(4〜6日間)
- カジュアルな服装中心なら、60Lで5〜6泊も無理なく対応
- 行きは7割にとどめて、帰りはお土産スペースを確保
我が家の実例:
5歳の息子は旅先で必ずおもちゃを買いたがるので、出発時は1/4のスペースを空けておくようにしています。
3.帰省・実家訪問(3〜5日間)
- 手土産・頼まれもの・洗濯済み衣類の持ち帰りなどで帰りは荷物が増えがち
- 往路は軽め・復路に備える運用が理想
コツ:
出発時に「お土産ゾーン」を作っておくと、帰りに慌てません。
4.アウトドア・スキー・特殊旅
- 登山用品、スキーウェア、寝袋などの装備はかさばる
- 60Lでは全て入れるのは難しく、宅配便や別バッグ併用が必要です



旅の目的によって荷物の中身は大きく変わります。“何泊”だけで判断せず、“何を持って行くか”で考えると失敗しませんよ。
同じ60Lでも「誰と行くか」で泊数が変わる
荷物の量は同行人数や関係性によっても変わります。
実際に私が使ってみて感じたのは、共有する人数が増えると想像以上にスペースは足りなくなるということです。
ひとり旅なら最大6泊も狙える
- 荷物が少ない方なら、洗濯前提で6〜7泊も対応可能
- 実際に筆者は60Lで6泊の出張をこなしたことがあります(途中で1回洗濯あり)



長期の一人旅+ランドリー前提なら、60Lでもかなり応用が効きますよ。
カップル・夫婦で共有するなら2〜3泊が限界
- 実質30L×2名分となるため、3泊以上は荷物を相当削らないと難しい
- 下着や日用品は共用して工夫しても、かさばる靴や充電器がネックに
我が家でも、3泊4日の旅行で60Lを家族4人で共有しましたが、
父+子2人分の荷物を60Lに詰めた時点でほぼ満杯でした。
母の荷物は別のリュックに振り分ける形で対応しました。
ファミリーなら基本は「一人1スーツケース」推奨
- 子どもは着替えやおむつなどで想定以上にスペースを使います
- 特に汚れやすい年齢(うちの3歳娘はすぐ水たまりへ…)だと予備服が必須です



親1+幼児1人で60L=2〜3泊が限界と考えておくと安心です。家族4人で1つにまとめるのは基本NGですよ。
「お土産スペース」を計算に入れておくのがプロ流
60Lは中型のスーツケースです。
容量のちょうど良さが魅力ですが、詰め込みすぎると帰りに苦労します。
旅先ではお菓子・現地限定グッズ・自分用の記念品など、想像以上に荷物が増えますよね。
とくにお子さんがいる家庭では、帰りにぬいぐるみやおもちゃが増える率がかなり高いです。
私も以前、帰りに入りきらなくて現地から宅配便を送る羽目になったことがあり、
それ以来、出発時の荷物は容量の8割以内に収めることをルールにしています。
スーツケース容量の使い方(筆者の基準) |
---|
旅行荷物:70%〜80%程度 |
現地調達品:10%〜15% |
お土産:10%〜15% |



行きは8割、帰りMAX。これを意識するだけで旅先でもストレスが減りますよ。
パッキングテンプレートを活用すれば余裕が生まれる
最後に、5泊旅行を想定したパッキングの目安を紹介します。
このテンプレートをベースに、旅のスタイルに合わせてアレンジしてください。
持ち物カテゴリ | 数量の目安 | 備考 |
---|---|---|
トップス | 5枚 | 現地洗濯すればさらに減らせます |
ボトムス | 3〜4枚 | 天候やフォーマル度によって調整 |
下着・靴下 | 5セット | 汚れがちなので多め推奨 |
アウター | 1〜2着 | 季節に応じて調整(厚手は圧縮) |
靴 | 1足(+履いていく分) | 靴の中にも小物を収納すると効率的 |
その他 | 洗面用具・スリッパ・充電器など | ポーチで整理して収納 |
さらに余裕を出したいときは、
「衣類は丸める」「厚手のコートだけ圧縮袋に入れる」「靴の中に靴下を詰める」などのテクニックも有効です。



詰め方の工夫(衣類を丸める・圧縮袋の活用・靴の空洞の活用など)で収納効率を高められます。テンプレと工夫で“60Lの真の力”を引き出せますよ。
3章|60リットルのスーツケースの重さと装備を見極める
空のスーツケース重量は「3.5〜5.0kg」が目安
60リットルのスーツケースの本体重量は、
製品によっておおむね3.5〜5.0kg程度の範囲に収まります。
最軽量モデルでは3kg台前半という製品もありますが、
逆に頑丈さや高級感を優先したモデルでは5kgを超えることもあります。
軽さを重視したい方に向いているのは…
- ポリカーボネート製の単層タイプ
- ソフトケース(布製、ナイロン製)
頑丈さを優先したい方に向いているのは…
- アルミニウム素材
- フレーム構造のハードケース
我が家では、母(165cm)が持つことを前提にスーツケースを選ぶ際、
4.5kgを超えるモデルだと「階段がつらい」と言われたことがありました。
その経験から、家族旅行では4kg台前半までに収まるものを選ぶようにしています。



本体が軽ければ、荷物に使える重量がその分増えるのも利点ですね。
素材によって「軽さ・耐久性・価格」が変わる
スーツケースの素材にはいくつか種類があり、
それぞれに軽さ・強度・価格・デザインといった特性の違いがあります。
以下に代表的な素材ごとの特徴を比較してみましょう。
素材名 | 特徴 | 重量感 | 耐久性 | 向いている人 |
---|---|---|---|---|
ポリカーボネート | 軽くて割れにくい/耐衝撃性に優れる | 軽〜中 | ◎ | 頻繁に旅行する人/バランス重視の方 |
ABS樹脂 | 安価だが割れやすい傾向あり | 中 | △ | 安く済ませたい方/短期利用目的 |
アルミニウム | 頑丈・高級感あり/傷がつきやすい | 重 | ◎◎ | 見た目・耐久性重視派/海外出張が多い方 |
布(ナイロン等) | 超軽量でポケット多い/水に弱い | 最軽量 | △ | 国内旅行メイン/高齢者や小柄な方 |
私の親戚がアルミ製のスーツケースを使っていて「見た目は最高だけど重い」と嘆いていたのを覚えています。
実際に持ってみても、筆者(180cm)でも片手で階段を登るのはかなりの負荷がありました。
逆に、私たち家族が購入したポリカーボネート製のモデルは4.2kgで、母も「これは扱いやすい」と言ってくれています。



軽すぎると耐久性が不安、重すぎると運びにくい。自分の体力と利用頻度に応じたバランス選びが大切ですよ。
キャスターの性能で快適さが大きく変わる
キャスター(車輪)の性能は、スーツケースを転がすときの快適さに直結する重要なポイントです。
とくに60Lサイズは荷物が多くなりがちなので、キャスターの質は軽視できません。
主なチェックポイント
- ダブルキャスターかシングルか
→ ダブルは重量分散に優れ、段差にも強い - 静音性(車輪の素材)
→ ゴムやウレタン製は音が静かで、ホテル内でも安心 - 360度回転するかどうか
→ 混雑エリアや改札前などで小回りが効くと助かります - ベアリングの耐久性
→ 長期使用に耐える品質かどうかレビューでも要確認
私は以前、安価なスーツケースを買ったときに「ガラガラ音」がひどくて、
空港や駅構内を歩くのが恥ずかしかった思い出があります。
その後、静音キャスター付きモデルに買い替えたら別世界のような静かさで、移動が快適になりました。



音が静かだと、旅行のテンションも下がりません。レビューで“静か”とあるか確認するのがおすすめですよ。
ハンドルは「剛性と高さ調整のしやすさ」がカギ
キャリーバー(ハンドル)の性能も、旅の快適さに大きく影響します。
スーツケースを長時間引いて歩くには、自分の身長に合った高さで安定するハンドルが必要です。
ハンドル選びのチェックポイント
- 高さ調整は3段階以上が理想
- 伸ばしたときのグラつきが少ないか
- 手にフィットする太さ・形状か
- 収納方式(内蔵型は見た目スッキリ/外付け型は容量効率が良い)
筆者は180cmあるので、2段階調整のハンドルだと中腰になってしまい、腰に負担を感じたことが何度もありました。
逆に、妻(165cm)は最上段だと「ちょっと高い」と感じることも。
このように、家族で共有するなら調整の細かさは非常に大切です。



ハンドルは壊れやすい部分でもあるので、購入前にガタつきがないか試すのが安心ですよ。
ロック方式とフレーム構造の選び方で防犯性も変わる
防犯や耐久の面では、「ロックの種類」と「本体構造」も選び方に影響します。
ロックの種類
- TSAロック付き:施錠したまま預けたい方には安心な機能です。現在はほとんどのスーツケースに標準装備されています。
- ダイヤル式かキー式か:好みによって選択可能。スペアキーの管理も忘れずに。
- ファスナー式 or フレーム式:
・ファスナーは軽量かつ拡張性あり(こじ開けリスクあり)
・フレーム式は頑丈だが重量が増す。耐久・防犯性重視の人に◎
ファスナーの引き手部分が弱い製品もあり、以前使っていたモデルでは、旅の最終日にファスナーが外れてしまった経験があります。
以降、私はなるべく金属製のしっかりしたファスナーを選ぶようにしています。



ファスナーが壊れると旅行先で本当に困ります。ロックとファスナーの耐久性は見た目以上に重要なんですよ。
保証内容とアフターサポートは必ず確認する
スーツケースは消耗品に近い道具です。
使用頻度や扱われ方によっては、キャスターやハンドルなどが破損する可能性も十分あります。
チェックしておきたい保証項目
- 保証期間が1年以上か(3〜5年あると安心)
- キャスター・ファスナー・ハンドルが保証対象か
- 修理体制は国内にあるか(海外ブランドは要注意)
- 通販購入時でも保証が適用されるか
実際、以前購入した国内ブランドのスーツケースが空港でキャスター破損した際、
保証期間内だったため無償で修理してもらえました。
公式ストアで買っておいて良かったと思った瞬間です。



保証内容を読まずに買って後悔する人、意外と多いんです。最低でも“保証対象の部位”だけは確認しておきましょうね。
軽さ・頑丈さ・価格はトレードオフで考える
スーツケース選びで悩ましいのが、「軽くて頑丈で安いものがない」という現実です。
この3つの条件はトレードオフ関係にあるため、どれかを優先すれば、他は妥協が必要です。
軸 | 優先すると… | 代償に妥協するもの |
---|---|---|
軽さ | 持ち運びが楽/疲れにくい | 耐久性(素材が薄くなる) |
頑丈さ | 壊れにくい/長く使える | 重量/価格(重く高くなりやすい) |
安さ | 初期コストを抑えられる | 耐久性・快適性が低下しやすい |
筆者の場合、「子どもと一緒に階段を上がることも多い」ため、
多少高くても軽量かつ耐久性のあるポリカーボネート2層構造+静音キャスター付きを選びました。
4万円台でしたが、すでに5回以上使っていて今も快調です。



自分の優先順位を明確にして選ぶと、スーツケース選びは一気にラクになりますよ。
4章|60リットルのスーツケースで失敗しない
パッキング術のコツ5選で収納効率を最大化する
60Lのスーツケースには、工夫次第で想像以上に荷物を入れることができます。
筆者自身、家族4人(父・母・5歳男の子・3歳女の子)で2泊旅行に出かける際、
60Lに大人1人+子ども2人分の荷物を詰めた経験があります。
コツを押さえれば、帰りのお土産スペースまできちんと確保できました。
以下に、特に効果的だったプロ直伝のパッキング術5選を紹介します。
【1】衣類は「たたまず丸める」が正解
Tシャツやパジャマ、インナー類はくるくると丸めて詰めることで、
無駄なすき間ができず、シワもつきにくくなります。
【2】圧縮袋は1枚だけにする
全部を圧縮すると、帰りに元の大きさに戻せず詰め直しに苦労します。
嵩張る上着や冬服1〜2着分だけ圧縮し、あとは通常の詰め方がおすすめです。
【3】重いものは底に、軽いものは上に
重い物(靴・ガジェット類)は車輪側の底面へ。
軽い物(衣類・タオル類)は上部に配置すると、安定感が出ます。
スーツケースが転倒しにくくなるうえ、移動時も快適です。
【4】靴の中を収納スペースにする
靴は袋に入れて収納しますが、中の空間を無駄にしないことがコツです。
靴下・小物類を中に詰めておけば、変形も防げて一石二鳥です。
【5】行きは7〜8割にとどめておく
帰りに荷物が増えることを前提に、容量の20〜30%は空けて出発しましょう。
お土産、現地調達品、旅行中に着替えた衣類…思った以上に膨らみますよね。



『行きは8割・帰りMAX』が、60L活用の黄金バランスです。これを意識するだけで旅のストレスが減りますよ。
荷崩れ・片寄りを防ぐ重心バランスの整え方
走行中にスーツケースの中で荷物がガタガタと動くと、
キャスターに負担がかかるだけでなく、中身も傷みやすくなります。
とくに60Lサイズは荷物が増えるぶん、荷崩れ対策の重要性が上がります。
重さのバランスを意識して配置する
- 底(キャスター側):靴・洗面用具・ガジェット類
- 上部:Tシャツ・薄手の衣類・タオルなど
さらに、フタ側には厚みのある物を入れすぎないようにするのもポイントです。
開けたときにドサッと飛び出すトラブルを防げます。
固定ベルトで中身を安定させる
ほとんどのスーツケースにはクロスベルトが付属しています。
荷物を詰め終わったら、しっかり固定しておきましょう。
筆者も以前、ベルトを締め忘れていたことで、帰りの空港で開けた瞬間に
靴が飛び出してきたという恥ずかしい経験があります。



中身が片寄るとスーツケースが傾きやすくなります。出発前の“固定ベルト”を忘れないようにしましょうね。
圧縮グッズやポーチの使い方にも工夫が必要
収納効率を高めるには、圧縮袋・仕分けポーチ・拡張機能などの使い方にも気を配ることが大切です。
圧縮袋の正しい使い方
- 使用は1枚程度にとどめる(厚手衣類のみ)
- 薄手衣類や下着は丸めて詰める方がシワになりにくい
- 圧縮しすぎるとスーツケースの形が不安定になる
筆者の知人は、全ての衣類を圧縮袋に詰めた結果、
帰りに空気を抜けずスーツケースに収まらない事態に…。
「圧縮しすぎは逆効果」と強く実感されたそうです。
仕分けポーチは「薄くて軽いもの」が正解
旅行用に売られている仕分けポーチの中には、素材が厚くかえってかさばるものもあります。
メッシュ素材の薄型タイプを選ぶと、中身が見えやすく軽量で実用的です。
拡張ファスナー(エキスパンダブル)の注意点
- 常用ではなく緊急用として考える
- 拡張するとジッパー部分への負担が増える
- 航空会社の三辺合計158cm以内制限に注意



圧縮グッズも、使いすぎないバランスが大切です。“少し余るくらい”がちょうど良いんですよ。
購入前チェックリストで後悔しないために
60Lスーツケースを選ぶ際、“やっぱり別のサイズの方がよかった…”とならないために
以下のポイントを購入前に再確認しておきましょう。
✅ サイズが自分の旅スタイルに合っているか
チェックポイント | 自問内容 |
---|---|
旅行日数 | 普段は何泊くらいが多いか?(例:5泊以内 → 60L) |
季節 | 冬旅が多い?夏旅メイン? |
荷物の量 | 荷物は多め?最小限派? |
同行人数 | 家族で共有?1人で使う? |
✅ 製品スペックは問題ないか
項目 | 確認ポイント |
---|---|
重量 | 本体が4.5kg以内か?持ち上げられるか? |
素材 | ポリカ/ABS/アルミのどれか。耐久性や重さとのバランスは? |
キャスター | 静音・ダブル仕様か?スムーズに動くか? |
ハンドル | ぐらつきがないか?自分の身長に合うか? |
ロック | TSAロック付き?使いやすいタイプか? |
内部構造 | 仕切り/バンド/ポケットなどが使いやすそうか? |
保証内容 | 期間/対応範囲/返品対応の有無 |
購入後すぐ壊れたり、持ち運びに苦労して使わなくなってしまう人も少なくありません。
「見た目や価格だけで決めない」ことが、後悔しないコツです。



購入前に“いつ、誰と、どこへ、何泊”を明確にイメージしてみてください。それだけでミスマッチを防げますよ。
よくある質問(FAQ)
Q. 60Lのスーツケースは国内・海外どちら向きですか?
A. どちらでも使える万能サイズです。
国内旅行なら3〜5泊、海外旅行でも5〜6泊まで対応できます。
ただし、冬や寒冷地では嵩張る衣類があるため、少し余裕を持たせると安心です。
Q. 60Lと70Lで迷ったら、どちらを選べばいいですか?
A. 普段の旅行スタイルで決めるのがベストです。
一人旅や短期旅行が中心なら60Lが扱いやすく、
家族旅行やお土産が多くなる旅が多い方には70Lがおすすめです。
迷った場合は「帰りにお土産を追加する余裕がほしいか?」で考えると選びやすくなります。
Q. 重いスーツケースはやっぱり避けたほうがいいですか?
A. 体力に自信がなければ、軽量モデルが安心です。
空の状態で4.5kgを超えるモデルは、荷物を入れると20kg近くになりがちです。
駅の階段やバスへの積み込みを考えると、できるだけ軽めのモデルを選んだ方がストレスが少ないでしょう。
Q. 家族で共有して使いたいのですが、何泊までが目安ですか?
A. 親+未就学児1人で2〜3泊が限界です。
大人2人で共有する場合は、1人あたり30Lと考えると、2泊までが快適ラインです。
家族4人で1台は基本的に無理がありますので、追加の小型スーツケースやリュックとの併用をおすすめします。
【3問診断】あなたに最適なスーツケース容量は?
どのサイズを選ぶべきか迷っている方は、以下の3問に答えてみてください。
診断結果が多かった選択肢が、あなたの理想に近い容量です。
Q1:旅行は何泊くらいが多いですか?
- A:1〜3泊
- B:4〜6泊
- C:7泊以上
Q2:主な移動手段は?
- A:電車・バスなど公共交通
- B:飛行機(預け荷物あり)
- C:自家用車やレンタカー
Q3:荷物は多い方ですか?
- A:できるだけミニマム派
- B:必要なものを無理なく持っていく派
- C:心配でつい多く持っていってしまう派
診断結果 | あなたにおすすめのサイズ |
---|---|
Aが多い | 50L以下(短期旅行・軽快移動向け) |
Bが多い | 60L(バランス重視・万能型) |
Cが多い | 70L以上(長期旅行・お土産多め・家族利用) |



迷ったらこの3問を活用してみてください。“自分で納得して選んだサイズ”は、ずっと使いたくなる相棒になりますよ。
自分に合った“60Lスーツケース”を見極めれば、旅の準備はもっと軽くなる
60リットルのスーツケースは、「大は小を兼ねる」でも「軽ければいい」でも選ばない方がいいサイズです。
なぜなら、60Lという容量は、旅の頻度・同行者・季節・荷物の量といった日常の“旅パターン”に深く関係しているからです。
筆者自身、5歳の男の子と3歳の女の子を連れて旅行することが多く、
「あと少し容量が欲しかった」「詰め込みすぎてファスナーが壊れた」など、
大小さまざまな後悔や学びを繰り返してきました。
その結果、わかってきたのは、以下のような判断基準でした。
判断基準 | 内容 |
---|---|
旅行日数 | 3〜5泊なら60Lで十分。6泊以上は洗濯かサブバッグが必要。 |
季節と衣類 | 冬旅は厚手の服が多くて詰まりやすい。夏旅は余裕あり。 |
同行者 | 親子1組なら2〜3泊が上限。カップル2人で使うなら2泊程度が快適。 |
荷物のタイプ | スーツ・PC・ブーツなどかさばるアイテムが多いと60Lでもギリギリ。 |
体力と移動手段 | 5kg超のスーツケースは階段や電車移動がつらい。4kg台が安心。 |
購入判断のコツ | 行き8割・帰りMAX。お土産スペースはあらかじめ確保しておく。 |



“今の自分にとって必要十分なサイズか?”と問いかけることが、後悔しないコツですよ。
筆者の旅支度ルール|失敗しないための5つの習慣
旅行前はつい焦ってしまいがちですが、筆者は以下の“5つの旅支度ルール”を心がけています。
✅ 圧縮袋は1枚だけ使う
荷物が膨らんだら困る冬用コートなどにだけ使用。
全部圧縮すると帰りにパッキングできなくなるリスクがあるため、必要最小限にしています。
✅ 靴の中には靴下を詰める
デッドスペースを活用するだけでなく、型崩れ防止にもなります。
✅ フタ側には軽い物だけ
重い物をフタ側に入れると、開けたときに荷崩れしやすくなります。
衣類やハンカチ、袋類などを配置するのがコツです。
✅ 子どもの荷物は色分けポーチで管理
5歳の息子は青、3歳の娘はピンクと分けて管理。
宿での着替え時に「あれどこ!?」とならずに済みます。
✅ 行きの荷物はスーツケース容量の70〜80%まで
帰りのお土産を見越して必ず余白を残します。
目安として2割は空けて出発するのがマイルールです。



荷物が入り切るか不安なら“減らす”より“整える”が先。詰め方で驚くほど変わりますよ。
60Lスーツケースを“今”選ぶなら|タイプ別おすすめの選び方
どのスーツケースを選べばいいか迷ったときは、
以下のような“優先軸”を明確にしてみてください。
優先したいこと | 選ぶべきタイプ |
---|---|
とにかく軽さ重視 | ポリカーボネート製の軽量型(3.5kg前後) |
見た目と強度 | アルミフレーム型・ハードケース |
静音走行 | ウレタン製のダブルキャスター搭載タイプ |
荷物の整理しやすさ | 内部仕切り&ポケットが多いモデル |
家族共有で使いたい | 拡張機能付き or 70Lモデルと併用検討 |



選ぶのは“ベスト”ではなく“ジャスト”でいいんです。あなたの旅にちょうど合うものが、長く使える最良の選択になりますよ。
60Lスーツケースは「迷い始めた人」が選ぶ価値のあるサイズ
60Lは「小さいと不安。でも大きすぎても持て余しそう」という人が最後にたどり着くサイズです。
決して万能ではありませんが、だからこそ調べがいがある奥深い選択肢だと感じています。
筆者にとっても、60Lはまさに「旅の成長に寄り添う道具」でした。
子どもが赤ちゃんだった頃は容量が足りず、
今は3泊旅行で「このサイズがちょうどいい」と感じています。
スーツケースは、旅の荷物だけでなく“そのときの自分自身”を映す鏡でもあります。
このページが、あなたの旅の準備と選択に少しでもお役に立てば嬉しく思います。



“ちょっと迷っている”あなたは、今が60Lを考える絶好のタイミングかもしれませんね。
60Lスーツケース診断チャートでぴったりサイズを見つけよう!
以下の3問に答えるだけで、あなたに合ったサイズがすぐにわかります。
Q1:旅行は何泊が多い?
- A:1〜3泊
- B:4〜6泊
- C:7泊以上
Q2:移動手段は?
- A:電車・バスなど公共交通
- B:飛行機が中心(預け荷物あり)
- C:自家用車・レンタカー
Q3:あなたの荷物の傾向は?
- A:必要最低限。現地で洗濯もOK
- B:必要な物は持ちたいけど最小限意識
- C:つい心配で予備まで入れる派
▼診断結果
結果パターン | おすすめ容量 |
---|---|
Aが多い | 50L前後 |
Bが多い | 60L前後 |
Cが多い | 70L以上 |



自分の旅パターンを言語化してみると、自然と“選ぶべきサイズ”が見えてきますよ。
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ANA(機内持ち込み:三辺115cm/55×40×25以内・合計10kg)|携行手荷物ルール|
JAL(国際線・受託手荷物:無料許容量・三辺203cm・23kg目安)|お預け手荷物のルール|
JR東海(東海道・山陽・九州・西九州新幹線:特大荷物=三辺160cm超は事前予約)|大きなお手荷物の持ち込み|
国土交通省(機内持込み手荷物・お預け手荷物における危険物の取扱い)|航空:危険物に関する案内|
ジェットスター・ジャパン(LCCの機内持込上限の一例:手荷物2個・合計7kg)|機内持込手荷物の条件|
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