2025年最新版!スーツケースのネームタグの書き方|国内・海外で失敗しない完全ガイド

ネームタグに何を書くか──それだけで、あなたの荷物が無事に戻るかどうかが変わります。
旅行や出張でスーツケースを預ける際、「タグにどの情報を、どこまで書けばいいの?」と迷った経験はありませんか?

本記事では、スーツケースのネームタグに「何を、どう書くべきか」を、国内・海外のケース別にわかりやすく解説しています。
実際に5歳と3歳の子どもと旅をする筆者の体験談も交えながら、初めての方でも今すぐ実践できる記入例・チェックリスト・テンプレートをご紹介します。

なお、本記事には一部に広告を含む箇所がありますが、皆さまの追加的な情報収集及びご判断の一助となることを目的に掲載しておりますので、お役立てください。

また、気になる点や「こんな記事も読んでみたい」というご要望がありましたら、
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記事末尾のコメント欄へのメッセージも大歓迎です。

目次

第1章|スーツケースのネームタグ、書き方の結論は「誰に・どこへ・どうやって連絡できるか」を明記すること

旅の準備を進めていると、つい後回しにしがちなのがスーツケースのネームタグですよね。
でも、ちょっと待ってください。
タグがあるかないかで、万が一のときの安心感がまったく違うことをご存じでしょうか?
実は、タグに「何を書くか」には、ちょっとしたコツがあります。
この章では、その最短ルールと書くべき・書かないべき情報を、やさしくわかりやすく解説します。

誰に・どこへ・どうやって連絡できるかを書くだけでOKです

ネームタグに必要な情報は、意外とシンプルです。
迷ったら、次の3つの視点で考えてみてください。

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視点目的記入例
誰に持ち主が誰なのかフルネーム(山田 太郎、Taro Yamada)
どこへ荷物をどこに届けるべきか滞在先ホテル名、期間など
どうやってどう連絡を取れるか電話番号、メールアドレス

例えばこんなふうに書きます。

Taro Yamada
+81-90-1234-5678
Hotel: Hilton Tokyo (10/1〜10/3)

タグにこの情報があるだけで、空港スタッフがあなたの荷物を見つけたとき、即座に連絡が可能になります。
ちょっとしたことのようですが、旅先でのトラブル時に本当に頼れる存在になるのです。

旅行前はバタバタしていて、タグなんて後でいいかなって思っちゃうんです。でも、万が一のときに“ああ、書いておけばよかった”って思わないように、出発の前夜には必ず記入しています。

表は最低限、裏面に詳細を記入して防犯も意識しましょう

ネームタグには、「見せる面」と「隠す面」があります。
表側には、最低限の情報だけを記載し、詳しい内容は裏面またはタグの内側に記入するのがポイントです。
私の場合はこうしています。

  • 表側:苗字(YAMADA)と電話番号(+81形式)
  • 裏面:フルネーム、メールアドレス、宿泊先ホテル名と期間

これで、ターンテーブルで一目で自分の荷物とわかるうえに、個人情報が不用意に露出するリスクも減らせます。
透明カバー付きのタグを使えば、情報面を隠しながらもすぐ確認できるのでおすすめですよ。

表には“YAMADA”だけ。でもタグを開くとフル情報がしっかり。子どもにも“これがママのカバンだよ”と教えています。

書くべき情報セットはこの4つだけでOKです

タグに何を書くかは、たくさん書くより、必要なことだけを的確にが基本です。

以下の表をご覧ください。

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項目理由とポイント
氏名同姓同名防止のため、できればフルネームで(漢字+ローマ字も可)
電話番号確実に連絡が取れる番号を記載。海外なら+81形式にする
メール電話が通じない場合の代替手段に。フリーメールでもOK
滞在先(任意)海外・長期滞在の場合はホテル名や日程を書くと返送時に便利

特に海外旅行では、ホテルの名前と宿泊日も一緒に書いておくと、もしものときにとても助かります。
一方で、住所などの個人情報はむやみに書かないようにしましょう。

ホテル情報は“Hilton Tokyo (10/1–10/3)”のように、ローマ字で簡潔に記入しています。あとはメールアドレスと、常に持ち歩いている携帯番号だけで十分ですね。

書かないほうがいい情報もあります

ついつい「親切心」で全部書いてしまいがちですが、ネームタグに書いてはいけない情報もあります。
以下のような情報は避けてください。

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書いてはいけない情報理由
自宅の詳細住所留守中だと知られるリスクがあります
パスポート番号などの個人ID悪用される可能性があるため危険です
社内情報・社員番号など万が一の情報漏洩時、ビジネス上のリスクに

また、国旗シールや国籍の記載も、場合によっては避けた方が安全です。
特定の国籍を示すことで、万が一ターゲットにされてしまうケースもあるからです。

つい住所まで書きたくなる気持ち、すごくわかります。でも、外から見えるタグには“名前・電話”だけで十分。詳細は裏に書く。それが今のスタンダードですよ。

ネームタグの目的は「識別・返送・安心感」の3つ

スーツケースにネームタグをつける目的は、ただの飾りではありません。
大きく3つの役割を果たします。

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目的内容
識別ターンテーブルで自分の荷物をすぐ見つけられます
返送ロストバゲージ時、連絡手段があることで早く戻ってくる可能性が高まります
心理的安心感「万一でもなんとかなる」という気持ちが旅の不安を減らしてくれます

特に子連れ旅行では、「荷物が戻ってくる保証」があるだけで、移動中のストレスがぐっと減りますよね。
私も5歳の息子と3歳の娘を連れての旅では、ネームタグがしっかりしているだけで安心して手を繋げる余裕が持てました。

タグを付けてから、“何かあっても大丈夫”と思えるようになりました。子どもと一緒だと、こういう心理的な安心って本当に大事なんです。

出発前夜、5分だけタグを書く時間をつくりましょう

旅行準備で忙しいと、どうしても「タグ記入」は後回しになりがちです。
でも、たった5分でできるからこそ、今このタイミングで書いてしまうことをおすすめします。
心理学で「実行意図」と呼ばれるテクニックがあります。
これは「○○のあとに△△をする」と決めておくと、行動がスムーズになるという考え方です。
「荷造りが終わったら、タグを書く」と決めてしまうのがコツです。
我が家では、子どもを寝かしつけたあとに荷物チェックをして、その流れでタグも記入します。
印刷してあるテンプレに、今日の日付と名前、連絡先をサッと書くだけです。

5分で終わるからこそ、明日じゃなく“今”やる。気持ちに余裕を持って出発できるのも、タグのおかげです。

お気づきかもしれませんが、ネームタグの書き方には「正解」があります。
それは、最小限の情報で最大限の安心を得ることです。

第2章|国内と海外で異なるネームタグの書き方ルール

「国内旅行と海外旅行、タグの書き方って同じでいいのかな?」
実はこの疑問、よく聞かれるんです。
結論からお伝えすると、基本構成は共通しつつも、書き方には大きな違いがあります
この章では、「国内旅行編」「海外旅行編」に分けて、それぞれ最適な書き方を具体的に解説していきますね。
私自身、子ども2人を連れての国内旅行・海外旅行を何度も経験してきました。
その中で気づいた“実践ベースの工夫”もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

国内旅行は“日本語+カナ+携帯番号”でシンプルに

日本国内での移動であれば、日本語表記で十分に通用します
ただし、情報の伝わりやすさ・視認性の点で、ちょっとした工夫が安心につながります。

項目書き方のポイント
氏名漢字のフルネーム+フリガナがベストです
携帯番号090/080/070 などを先頭から(国内ではそのまま。海外向けは +81 で先頭の0を省く)
メール必須ではありませんが、あると補完になります
滞在先情報長期滞在や地方ホテルなら「○○ホテル泊」と補足しても◎

たとえば、こんなふうに書いています。

山田 太郎(ヤマダ タロウ)
090-1234-5678
帝国ホテル大阪 10/1〜10/3

また、我が家の場合、5歳の息子と3歳の娘の荷物にもタグをつけています。
子どものバッグには、「苗字+親の携帯番号」のみを記載し、個人情報は最小限に抑えています。
“誰のものか”が一目でわかり、万が一迷子になっても連絡がつく状態にしておくことが重要ですね。

フリガナを添えると、駅や宿のスタッフが読み間違えずに呼びかけてくれるので安心です。

海外旅行は“英語表記+国番号付き電話”がマスト

海外に行く際は、タグの書き方が少し変わってきます。
というのも、現地の空港スタッフや運送業者に、情報が正確に伝わることが最優先だからです。
そのため、以下のように対応しましょう。

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項目海外向けの記載ポイント
氏名ローマ字表記で。パスポートと同じ綴りが理想です
電話番号国番号+81を先頭につけ、最初の0は除く(例:+81-90-1234-5678)
メール海外からも使えるアドレス(Gmailなど)を記載
滞在先ホテル英語名・都市名で表記。例:Hilton Tokyo, Japan
宿泊期間“Oct 1–3”のように日付形式で書くと親切です

Taro Yamada
+81-90-1234-5678
taro.yamada@example.com
Hotel: Shangri-La Tokyo (Nov 10–12)

英語が得意でなくても、このように形式化された表現で統一しておけばOKです。
筆者の体験として、以前スペインの空港でスーツケースが届かない事態に見舞われたことがありました。
幸い、タグに英語でホテル情報を明記していたため、2日後にはホテルフロントに荷物が届けられたんです。
まさにタグの力を実感した瞬間でした。

“英語で住所を書くのが不安”という方は、ホテル公式サイトの英語表記をそのまま使えば問題ないですよ。

住所を記載するなら“自宅”ではなく“滞在先”を

「タグには住所も書くべき?」という声もよく聞かれますが、自宅住所を書く必要はありません
むしろ、書かないほうが安全です
旅行中の不在を知らせてしまうリスクや、万一の個人情報漏洩を考えると、自宅住所の記載は避けた方が賢明です。
その代わりに、もし住所情報が必要だと感じる場合は、以下のように書いてください。

  • 滞在先ホテルの英語住所
  • 滞在予定日(例:Nov 1–3)
  • 会社住所(業務出張の場合、個人住所の代用として)

たとえば、私が海外出張で利用した例はこうです。

Hilton Tokyo, 6-6-2 Nishi-Shinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo 160-0023, Japan
Stay: Nov 1–3

また、帰国時は荷物が自分より遅れて届くケースもあるため、勤務先住所を書いておくという工夫もおすすめです。
自宅にいない時間帯でも、会社なら荷物を受け取ってもらえることがあります。

“どこに届けてほしいか”が明確であれば、住所の記載も意味を持ちますね。

表に書く情報は“最小限”に、詳細は内側へ

ネームタグの安全な運用で、もっとも大事な考え方があります。

それは、表側に書くのは“最低限”、詳細は隠せる場所にというルールです。

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記載内容のおすすめ
表(外側)苗字+電話番号(またはQRコード)
裏(内側)フルネーム/メールアドレス/ホテル情報など
スーツケース内部名刺サイズの予備カードを1枚入れておくと安心

筆者はタグ表面に「YAMADA」と+81形式の番号だけを記載し、詳細情報は内側にまとめています。
さらに、スーツケースの中には英語で書いた連絡カードを一枚封入
これがあると、外側のタグが万が一取れてしまった場合でも、係員が中を開けたときに持ち主が特定できます。

タグが切れていても、中のカードを見たスタッフからメールが届いて荷物が戻ってきたことがありました。内側控え、本当に大事です。

海外・国内共通で“英語テンプレ”を1枚常備しておくと便利です

「毎回タグを書くのが面倒…」と感じる方にこそおすすめなのが、英語で書いた“汎用テンプレート”を1枚作っておくことです。
これなら、国内でも海外でもそのまま使えます
私自身、以下のようなテンプレを1枚作ってラミネートし、スーツケースに常時装着しています。

  • Name: Taro Yamada
  • Phone: +81-90-xxxx-xxxx
  • Email: yamada.taro@example.com

宿泊先の情報などは都度、紙に書いてスーツケース内に添えるようにしているため、タグの本体は基本情報のみで済ませています。

“デフォルトタグ”があると、準備の負担がぐっと軽くなります。旅慣れた人ほど使っている方法ですよ。

このように、国内と海外では書くべき内容や見せ方が少しずつ変わってきます。
けれど、共通するのは“連絡が取れるようにしておく”こと
それだけで、大切な荷物が戻ってくる可能性が格段に高まるのです。

第3章|ネームタグの実践テンプレ・記入手順・長持ちさせる工夫

ネームタグに「何を書くか」は分かっていても、
「どう書けばいいのか」「何を使えば長持ちするのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この章では、筆者自身の工夫を交えながら、手書き派/印刷派それぞれに向けた実用的なヒントを丁寧にご紹介していきますね。

手書きタグは用途別テンプレがあると迷いません

紙とペンがあればすぐに作れるのが手書きタグの利点です。
ただし、「どこに何を書くか迷う…」という方も多いので、以下のように用途別のテンプレートを用意しておくと便利です。

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用途記入例(※すべて実際に筆者が使っているフォーマット)
国内旅行用山田 太郎(ヤマダ タロウ)
090-1234-5678
帝国ホテル大阪
海外旅行用Taro Yamada
+81-90-1234-5678
Hilton Tokyo Oct 1–3
ビジネス用名刺をそのまま封入(会社名・代表番号入り)
家族用YAMADA
090-1234-5678(父の番号)
※子の名前は書かない

※筆者の5歳の息子のキャリーバッグには、表側に苗字のみ。
 裏側に私の携帯番号を記入しています。
 子どもの名前はトラブル防止のため、あえて書かないようにしています。

“名前だけ書けばいい”と思いがちですが、目的や同行者によって記載内容を変えると、ぐっと安心度が高まりますよ。

印刷派は名刺サイズ+耐水仕様でプロ仕様に

見た目をきれいに整えたい方、複数枚必要な方には印刷タグがおすすめです。
筆者も、家族旅行や出張前にはまとめて作成しておき、一度に3~4枚印刷して予備も持参しています。
以下は、印刷タグを作成する際のポイントをまとめた表です。

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項目ポイント
サイズ名刺サイズ(約5.5cm × 9cm)がタグにぴったりです
フォント・文字サイズ氏名は20pt以上、電話やメールは16pt程度で視認性を確保
耐水性防水紙+ラミネート加工、または透明テープで保護しましょう
レイアウト情報は上下に整理し、余白を取りすぎず、可読性を重視します
色・デザインベースは白または薄色。アイコンやワンポイントカラーで判別しやすく

とくに旅行が長期になると、雨やスーツケースとの摩擦でタグが汚れることも。
筆者は、透明の名刺ホルダーに入れたうえで、上から防水フィルムを貼って2重構造にしています。

ラミネーターがなくても、透明梱包テープで代用できます。手作りでも十分に“プロ品質”にできますよ。

QRコードやSNS連携も便利だけど“補助的”に使うのが正解です

最近では、「QRコード付きのタグ」や「SNSアカウントを載せる」スタイルも増えていますよね。
実際、筆者の知人で、Googleフォームの問い合わせリンクをQRコードにしてタグに貼っている方がいました。
確かにスマートでスタイリッシュですが、注意点もあります。

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メリット注意点
連絡先を直接書かずに済むスマホ操作が必須。高齢者や非スマホ層には不向きです
DMで気軽に連絡が取れる(SNS連携)アカウントが非公開だったり、通知に気づかない可能性もあり
フォーム連携でメッセージを自動収集できるフォームのURLが無効になると連絡手段を失ってしまうリスクあり

私自身、InstagramのDMアカウントをタグに載せていた時期もありました。
でも、メッセージに気づけなかったことがあったため、現在は「電話+メール」のシンプル構成に戻しています。

テクノロジーは便利ですが、“すぐに確実に連絡がつく方法”を第一に選ぶのが、結局は一番安心ですよ。

タグが長く使える“耐久性”を意識しましょう

せっかく書いたネームタグ。
旅の途中で擦れたり、雨に濡れて読めなくなってしまっては意味がありません。
以下の工夫で、旅の最後までしっかり読めるタグを作っておきましょう。

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工夫実践方法
タグ本体の素材にこだわるPVC製・シリコン製・厚手の合皮素材など。ビニールや紙製は避けましょう
文字が消えないよう保護する防水ペン使用・透明テープ保護・ラミネート加工など
ストラップの強度も確認する金属リング・タイラップ・2重留めで外れ防止(私は結束バンドで二重にしています)
長旅に備えて予備を用意する予備タグ・名刺・ペンをスーツケース内に1セット保管
荷物内部にも情報を忍ばせておくネームカードを内ポケットに1枚入れておくと、外のタグ紛失時にも対応可能です

“旅の終盤に文字が消えていた”なんてことも。保護フィルムひとつで、トラブルは簡単に防げますよ。

タグは「1枚だけ」では不十分です

見落とされがちですが、タグは複数箇所に分散して設置するのが安全です。

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場所理由
上部ハンドルもっとも目立つ。ターンテーブルでも識別しやすい
横持ち用ハンドル向きを問わず識別できるようにする。万が一の外れ対策にもなる
スーツケース内部外タグが紛失した際のバックアップ(名刺やカードを封入)

私はいつも、上部と側面の2箇所にタグを取り付け、スーツケースの内ポケットに連絡先カードを1枚入れています。
特に海外では、手荒な荷扱いでタグが千切れるケースも少なくありません。
“1枚で十分”と油断せず、バックアップ込みで準備しておくと安心です。

“タグが取れていたけど、中から名刺が出てきて助かった”という話もよく聞きます。2重3重の備え、大事ですよ。

チェックリストで“書き忘れゼロ”を実現できます

忙しい旅行準備の中で、タグ記入をうっかり忘れてしまうこともありますよね。
そんなときに便利なのが、確認用チェックリストです。
以下の項目に✓を入れていけば、タグ準備が完了したかどうかが一目でわかります。

ネームタグ記入チェックリスト(印刷・コピー推奨)

  • 氏名を記入した(漢字 or ローマ字)
  • 携帯番号を記入(海外用は+81形式に)
  • メールアドレスを記入
  • 滞在先を記入(ホテル名・期間)
  • 外側に2枚タグを取り付けた
  • 内部に名刺 or メモカードを入れた
  • 防水対策(テープ・ホルダー等)を施した

私はこのリストを、スーツケースの中蓋に貼っておくようにしています
次の旅でもまた使えますし、家族分をまとめてチェックするときも便利ですよ。

“全部終わった!”とチェックを入れた瞬間、出発前の不安がスーッと軽くなりますよ。

第4章|ネームタグは必要?やってはいけない失敗例とよくある質問にお答えします

「ネームタグって、結局つけたほうがいいの?」
「苗字だけでもいい?住所はどうする?」
そんな声にお応えするのが、この章です。
最後は、よくある疑問やタグにまつわる“やりがちなミス”を中心にお届けしますね。
私自身も旅を重ねる中で、タグのありがたみを何度も感じました。
特に子どもを連れての旅行では、「付けておいて本当に良かった」と思う場面に何度も出くわします。

ネームタグは“不要に思えても、あると圧倒的に安心”です

ネームタグは法律上の義務ではありません。
けれど、実務的にはあった方が絶対にいいと言い切れます。

  • 誤って他人に持ち去られそうになったとき
  • 空港で荷物が別の便に紛れ込んだとき
  • 宿に置き忘れたバッグが戻ってきたとき

私も上記すべて、経験済みです。
タグがなければ、戻ってこなかったかもしれない…と思うと、ゾッとします。

“タグがある”というだけで、旅先で感じる不安の3割は減らせると思っていてください。

やってしまいがちな“NGタグの書き方”とは?

ここでは、実際によく見かける「ちょっと待って!」な記載例をいくつかご紹介します。
そして、それをどう直すと安心か、表にまとめました。

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NG例改善例
自宅の住所をフルで書いている旅行先のホテル名や会社住所に変更する
装飾フォントや極端に小さい文字で書いている見やすいブロック体+適切な文字サイズにする
タグ1枚だけ&ストラップが緩い外側2箇所+内部メモの3点構成&頑丈なストラップを使う
旧電話番号のまま使いまわしている出発前に記載情報が最新かを必ず確認する

実際に、筆者の知人は「手書きで筆記体にしていたせいで、名前が読めずに連絡がもらえなかった」そうです。
文字の装飾って、おしゃれに見えても“読めない”のは本末転倒ですよね。

タグは“デザイン”よりも“機能性”を優先してください。読みやすいことが何より大事ですよ。

よくある疑問に専門家目線でお答えします

これまで読者の方から実際にいただいた質問をもとに、Q&A形式で回答していきます。
旅慣れた方でも意外と迷いがちなポイントなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

Q. 苗字だけでも大丈夫ですか?

A. 表面には苗字だけでもOKです。
でも、裏側や内部メモにはフルネームを記載しましょう。
名前が一部しかないと、同姓が多いエリアでは誤認のリスクもあります。
特に空港では、正式確認にフルネームが必要なケースもあるので注意が必要です。

“表=苗字のみ”“裏=フルネーム”がタグ記入の黄金バランスですよ。

Q. 電話番号は複数書いたほうがいいですか?

A. 1つで十分ですが、確実に連絡が取れる番号を選びましょう。
たとえば、海外SIMを使う場合は、日本の番号+現地の番号を併記してもOKです。
ただし、情報が多すぎると見づらくなるので、必要最低限に留めてください。
筆者は「常に持ち歩くスマホの番号だけ」を書いています。

Q. SNSアカウントを記載してもいいですか?

A. 連絡手段の一つとして有効ですが、補助的に使うのがおすすめです。
SNSは便利な反面、「相手がアカウントを持っていない」「DMに気づかない」などの弱点もあります。
そのため、SNSだけに頼らず、電話番号やメールアドレスも併記するのが安心です。

連絡手段が“1つだけ”だと、届かない可能性も。2手先を読んだ設計が安心ですよ。

Q. ビジネス出張のときはどう書くべき?

A. 名刺をそのままタグに入れるのがもっともスマートです。
社名、会社電話、部署名などが入っているため、個人情報を出さずに必要な情報だけを伝えられます。
なお、社名を見せたくない場合は、タグ本体には個人名と連絡先のみにしておく方法もあります。

Q. 子どもの荷物にもタグは必要?

A. はい。特に幼児や小学生なら、必ず付けてあげましょう。
ただし、フルネームや自宅住所は避け、苗字と保護者の携帯番号に留めておくのがベターです。
筆者は息子のリュックにも、「YAMADA/私の携帯番号」だけ記載したタグをつけています。
外で落としてしまっても、すぐに私に連絡が届くようにしているんですね。

タグは“親の分身”のような存在です。子どもの安心のためにも、ぜひ準備しておきましょう。

最終チェックリストで抜け漏れゼロに

タグを完璧に準備できたかを確認するには、出発直前チェックリストが便利です。
たった5項目でOKですので、印刷してスーツケースの中に入れておいても良いですよ。

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チェック項目チェック欄
タグは見やすい位置に2箇所取り付けたか[ ]
記載内容(名前・連絡先)が最新かを確認したか[ ]
英語表記(海外旅行の場合)に対応できているか[ ]
耐水・耐久対策(テープ・ラミネートなど)は万全か[ ]
内側に名刺やメモを1枚入れているか[ ]

“全部✓した?”を習慣にすると、旅行前の不安が本当に軽くなりますよ。

次回旅行に向けて、タグを“仕込んでおく”のが旅上手のコツです

旅行が終わったあと、タグを外してどこかにしまっていませんか?
実は、今こそ次の旅の準備を始めるチャンスなんです。
私がしているのは、帰宅後にこうすることです。

  • タグの中紙をコピーして、2枚ほど予備を作っておく
  • ラミネート加工した英語タグを常設用として1枚用意
  • 家族用テンプレをまとめてクリアファイルに保管

これだけで、次回の出発時に“あ、もうタグあるじゃん”と気づいて安心できます。

未来の自分にプレゼントするつもりで、今1枚作っておく。それだけで、次の旅がスムーズになりますよ。

以上で、ネームタグの書き方から活用法、トラブル回避までの解説は完了です。
次に出発するあなたの旅が、もっと安心で快適になりますように。
そして、あなたの大切な荷物が、どんな場所でもちゃんと“あなたのもとへ帰ってくる”ように──。

小さなタグに込める、大きな備え。
どうか、今日このあと5分で、ひとつ書いてみてくださいね。

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筆者からのご案内

本記事は、筆者が独自に行った調査や情報収集をもとに、筆者自身の主観的な評価や感想を交えて構成しております。そのため、記載の内容や見解はすべての方に当てはまるものではなく、また同様の結果を得ることやサービスをご利用いただけることを保証するものではございません。
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本記事はあくまで参考情報としてご活用いただき、必ず公式サイト等で情報をご確認のうえ、ご自身の判断で最終決定をしていただけますよう、心よりお願い申し上げます。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
スーツケースのネームタグは、小さな備えのようでいて、旅を安心に変える大きな力になります。
ぜひ今日このあと、5分だけ時間をとって、あなたの荷物に「帰ってくる目印」を用意してあげてくださいね。
そして次の旅が、より快適で安全な時間になりますように──。

出典
外務省 海外安全ホームページ|各国主要ハブ空港の混乱時の預入荷物紛失対策
JAL「お手荷物の不具合(破損・紛失・お忘れ物)」|ロスト時の申告・捜索・返却フロー
ANA「未着・紛失(国際線)」|未着申告・捜索・賠償までの手順
成田国際空港「到着のご案内:国際線」|手荷物引換証での本人確認・受取手順
観光庁「旅行で注意したいポイント」|旅行安全マネジメントの基礎情報

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