イノベーターのスーツケースは本当に壊れやすいのでしょうか。
実際に使ってみると、選び方と使い方次第で“長年現役”の相棒になることがわかりました。
本記事では、5歳の息子と3歳の娘を連れて何度も旅行してきた筆者が、壊れにくさの真実・選び方・使い方・万一壊れたときの対処法まで、体験を交えて解説します。
なお本記事には一部に広告を含む箇所がありますが、皆さまの追加的な情報収集及びご判断の一助となることを目的に掲載しておりますので、お役立てください。
また、この記事は実際のデザインを見ながら読むことで理解が深まるよう構成しています。
第1章 イノベーター スーツケースは壊れやすい?事実と誤解
結論から言えば、イノベーターのスーツケースは決して「壊れやすい」部類ではありません。
むしろ頑丈で長く使えるという評価が多く、15年以上使えた例や、混雑した電車で椅子代わりにしても壊れなかったという声まであります。
一方で「ネットで“壊れやすい”という噂を見たけど本当?」という不安も見かけます。
ここでは、その噂を事実と誤解に分けて丁寧に解説します。
口コミの読み解き方:ネガティブな声に偏らない視点を持つ
インターネットの口コミにはネガティビティ・バイアスがあります。
不満がある人ほど発信しやすく、満足している大多数は黙っていることが多いのです。
「壊れた!」という投稿だけを見てしまうと、製品全体が弱いように感じますが、それが全体のごく一部である可能性も高いです。
イノベーターに関して実際に確認すると、「壊れやすい」という明確な口コミは非常に少なく、むしろ「予想より頑丈」「何年使っても現役」という声の方が多く見られます。
つまり、一部の悪評に引きずられず、全体像を冷静に見ることが大切です。

SNSやレビューでネガティブな情報だけが目立つのは自然な現象です。静かな多数派の評価まで見渡すことが、正しい判断につながりますね。
「壊れやすい」と感じる典型シーン:使い方や環境が原因のことも多い
「壊れやすい」という印象は、製品そのものより使用状況が原因で生まれていることが多いです。
代表的なシーンを整理すると次の通りです。
シーン | 起こりやすい破損例 | 予防のポイント |
---|---|---|
航空機輸送時の衝撃 | 荷物が積み重ねられ投げられることで角割れや凹み | 保護カバーやラップ巻きで外装を守る |
段差・階段での走行 | 小さな段差でキャスター軸折れ。4輪を2輪使いして負荷集中 | 必ず4輪接地。段差では持ち上げる |
過積載(詰め込みすぎ) | ファスナー噛み合わせ不良・フレーム歪み | 容量8割を目安に余裕を持つ |
極端な温度環境 | ABS樹脂は-20℃で脆化、高温で軟化変形 | 夏の車内放置や極寒での衝撃を避ける |
筆者自身も、子ども連れ旅行では荷物が増えがちなので、容量に余裕を持つサイズを選ぶことを意識しています。
以前、友人の小学生のお子さん連れ旅行で、無理やり詰め込んだスーツケースのファスナーが空港で破損するのを目撃し、過積載の怖さを実感しました。



多くの破損は“想定外の衝撃”や“過積載”が原因です。製品の強さよりも、使う側の工夫で寿命は大きく変わりますよ。
航空会社による損傷と製品不良を切り分ける
スーツケースが破損したとき、航空会社の取り扱いによる事故か、製品不具合かを見極める必要があります。
判断の目安は以下の通りです。
- 空港受取時に壊れていた場合:その場で航空会社に申告し、手荷物破損報告書(PIR)を作成してもらう
- 帰宅後に破損に気付いた場合:7日以内に航空会社に連絡し、写真と搭乗券を添付
- 移動中に壊れた場合:メーカー2年保証の対象か確認し、販売店や公式サポートに問い合わせ
- 初期不良と思われる場合:購入店に連絡し交換対応を依頼する
筆者も以前、空港で受け取った荷物のキャスターが欠けていたことがあり、その場で申告したことでスムーズに補償を受けられました。
このように「誰に連絡すべきか」を冷静に判断することが、解決への近道になります。



壊れたときは“まず証拠を残す”ことが大切です。写真・搭乗券・保証書、この3つを押さえておけば後の交渉が格段に楽になりますね。
素材と構造で耐久性が大きく変わる
スーツケースの耐久性は、本体素材と構造に左右されます。
一般的には「ABS樹脂<ポリカーボネート<アルミニウム」の順で耐久性が高まります。
イノベーターは現行モデルの多くがポリカーボネート製で、最上位シリーズのみアルミボディを採用しています。
素材 | 破損の起こりやすさ・特徴 | 備考 |
---|---|---|
ABS樹脂 | 衝撃で割れやすく、使用環境によっては経年で脆化する。 低温下では硬化しやすく、長期使用時は注意が必要。 | 安価で軽いが耐久性低め |
ポリカーボネート | 割れにくいが擦り傷はつきやすい。長期使用向き | イノベーター主要素材。軽量高強度 |
アルミニウム | 割れほぼ無し。衝撃で凹みは出るが機能は保つ | 最強の耐久性だが重量大。価格も高め |
開閉構造にも注目しましょう。
フレーム式は剛性が高く防水性・防犯性に優れますが、強い衝撃でフレーム自体が歪むことがあります。
一方、ファスナー式は外圧にしなやかで衝撃を逃がしやすいため、本体が割れにくい側面があります。
イノベーターはアルミモデル以外すべてファスナー式で、軽量性・容量・耐久性のバランスが良いです。
筆者は海外出張用にPC製ファスナー式を選び、数年使っていますが、いまのところフレーム歪みもなく快適に使えています。
「頑丈=フレーム式」という思い込みを手放したのは、この実体験があったからです。



“軽さ”と“強さ”はトレードオフに見えますが、素材や構造の選び方で最適解が見つかります。用途に合った仕様選びが寿命を伸ばすコツですね。
第2章 イノベーター スーツケースの選び方|壊れにくさを軸にするならここに注目
前章で「壊れやすい」という噂の多くが使い方や状況に起因していたことが分かりました。
では、そもそも壊れにくいモデルを選ぶにはどこに注目すればよいのでしょうか。
イノベーターは多彩なシリーズを展開しており、素材やキャスター構造、フレームの方式などによって耐久性にも差が出ます。
ここでは、「壊れにくさ」を重視して選ぶべきポイントを、実際の使用感とともにわかりやすく解説していきます。
フレームとファスナー、耐久性に一長一短あり
スーツケースの開閉方式には「フレーム式」と「ファスナー式」があります。
どちらが壊れにくいか?と聞かれると、実は一概にどちらとも言い切れません。
項目 | フレーム式 | ファスナー式 |
---|---|---|
衝撃耐性 | 固いが歪むと開閉不能に | 適度にたわんで衝撃を逃がす |
防犯性・防水性 | パッキン構造で強い | ファスナー隙間から水が入る可能性あり |
軽さ・容量の柔軟性 | 重く、容量カチッと決まる | 軽量で少し膨らませやすい |
緊急時の開閉 | 歪みで開かない可能性あり | 歪んでも調整で開閉できる場合も |
イノベーターの多くのモデルはファスナー式+ポリカーボネート素材です。
実際に私もこのタイプを使用しており、過去5年間で空港輸送や石畳の道を数十回使っても大きな損傷はありませんでした。
子連れで荷物が多くなりがちな私たち家族にとっては、軽さと容量の融通の効くファスナー式がベストでした。
ただし、海外渡航が多く「とにかく頑丈さ最優先」な方には、アルミフレームモデルという選択肢も残しておくとよいですね。



衝撃耐性で言えばファスナー式にも利点があります。力を分散できるため、逆に割れにくいという設計的な強みもあるのです。
キャスターはダブル+静音タイプがベスト
スーツケースで最も壊れやすいのがキャスターです。
だからこそ、キャスターの仕様にはとことんこだわりましょう。
キャスター選びのポイント
チェック項目 | 解説 |
---|---|
ダブルホイールか? | 安定性が高く、段差に強い。特に子連れや海外旅行では安心です。 |
静音設計か? | HINOMOTO製の静音キャスターはイノベーターでも標準装備。快適性も長持ち度も◎。 |
大径キャスターか? | タイヤが大きい方が、段差やデコボコ道に強く壊れにくいです。 |
ネジ固定か? | 自分で交換できる「ネジ留め式」なら長期運用にも安心。 |
我が家のスーツケースは、静音ダブルキャスターのネジ固定タイプです。
5歳の息子が空港で自分で引っ張ることもあるのですが、方向転換もスムーズでとても扱いやすく感じています。
また、以前知人が使っていたシングルキャスタータイプでは、わずかな段差で車輪が外れてしまったことがありました。
壊れやすさは、ほんの小さな仕様の違いでも大きく分かれます。



キャスターは“消耗品”の扱いですが、良いものを選べば5年、10年と持つことも珍しくありません。静音性と安定性が高いものが◎です。
本体素材とリブ設計で耐久性に差が出る
イノベーターの多くはポリカーボネート製です。
この素材はABSよりも割れにくく、アルミよりも軽量。長期使用にも適したバランス型です。
さらに、イノベーターはエンボス加工やリブ構造(表面の凹凸ライン)をデザインに取り入れており、これが見た目だけでなく強度の補助にもなっています。
素材ごとの特徴
素材 | 特徴 | 耐久性 | 重量感 |
---|---|---|---|
ABS樹脂 | 安価だが割れやすい | △ | ◎ |
ポリカーボネート(PC) | 傷つきやすいが割れにくい | ◯ | ◯ |
アルミニウム | 凹みやすいが最も頑丈 | ◎ | △ |
私は、表面がマットでザラっとした質感のエンボス加工モデルを選んでいます。
傷が付きにくく、空港のベルトコンベアでゴリゴリ擦られても見た目にダメージが出にくいのが良かったです。



素材選びは“割れにくさ”と“傷の目立ちにくさ”のバランスが大切です。見た目の綺麗さを長持ちさせるなら、エンボス加工が有利ですね。
適切なサイズと重さの見極めが壊れにくさに直結する
サイズと重量の選び方も、耐久性に大きく関係します。
小さすぎると毎回パンパンに詰め込むことになり、ファスナーやフレームに負担がかかります。
逆に大きすぎると中で荷物が暴れてしまい、内部圧力が歪みに変わります。
サイズ選びのヒント
想定泊数 | 推奨容量 | 壊れにくさ観点 |
---|---|---|
1〜2泊 | 30〜40L | 機内持ち込み可。ただし過積載に注意 |
3〜5泊 | 50〜70L | 安定感あり。荷物の収まりも良い |
6泊以上 | 80L以上 | 大容量は強度重視モデルを推奨 |
子どもと一緒の国内旅行(3泊程度)では、60Lクラスの中型モデルがとても使いやすかったです。
反対に、仕事の1泊出張用に使っている機内持ち込みサイズは、いつも8割以内に収めるよう心がけています。
「あと少し…」と無理に押し込むと、ファスナーやスライダーに負荷がかかるので注意ですね。



スーツケースの寿命は“容量の使い方”で決まります。常に8割使用を心がけることで、ファスナーの持ちも格段に良くなりますよ。
ハンドルの剛性と設計が長期使用に差をつける
つい見落としがちですが、伸縮ハンドルの剛性はスーツケース全体の耐久性に直結します。
キャスターと同じく、移動中に衝撃を受けやすいパーツです。
イノベーターのモデルでは、2本支柱+段階ロック付きの設計が基本です。
特に「INV111」シリーズのようなワイドハンドル構造は、左右に荷重が分散されてがたつきが少なく、実際に操作していても安心感があります。
我が家でも、5歳の息子が「自分で持ちたい!」と持ちたがるのですが、手が滑って落としてしまってもびくともしませんでした。
この安定感には助けられましたね。



ハンドルのグラつきや遊びは“早期故障のサイン”になります。強度だけでなく、手の高さとの相性も選定基準に加えましょう。
購入時に必ずチェックしたい10項目チェックリスト
最後に、「壊れにくさ」を重視する方に向けて、購入前に確認したい10のチェックポイントをまとめました。
項目 | チェック内容 |
---|---|
本体素材 | ポリカーボネート以上か? |
キャスター | 静音ダブル仕様か?HINOMOTO製か? |
キャスター構造 | ネジ止め式で交換可能か? |
ハンドル設計 | がたつきが少なく、高さ調整がしやすいか? |
サイズ選び | 荷物量に対して8割運用できる余裕があるか? |
本体重量 | 軽すぎず、強度を担保できる設計か? |
フレーム構造 | ファスナー式かフレーム式か。用途に合っているか? |
保証内容 | 2年保証付きか?免責条件も確認したか? |
購入先 | 正規取扱店か?並行輸入品ではないか? |
口コミ評価 | 星5〜1までバランスよく確認したか? |
この10項目をチェックすれば、耐久性で後悔する確率をかなり減らせます。
筆者もこのリストをベースに、家族用・仕事用ともにイノベーターを選んでいます。



“なんとなく”で選ばず、使う場面をイメージして選ぶのが大切です。購入時点でしっかり見ることで、数年先の満足度が大きく変わってきますよ。
第3章 イノベーター スーツケースを壊れにくく使うコツ
せっかく壊れにくいスーツケースを選んでも、使い方を間違えれば寿命はあっという間に縮みます。
逆に、少しの気配りと工夫だけで、何年も現役で活躍してくれる相棒になることも珍しくありません。
この章では、イノベーターのスーツケースをより長持ちさせるために、
私たち家族が実践している「壊れにくく使うコツ」を、リアルな体験とともにお伝えします。
荷造りは“空隙ゼロ+荷重分散”が鉄則
壊れにくさは、ケースを閉める前にすでに決まっていると言っても過言ではありません。
ポイントは次の3つです。
- 隙間を作らない(空隙ゼロ)
荷物が中で“泳ぐ”状態は危険です。
輸送中にガタガタと動いて、内側から外装を破壊する原因になります。 - 重い物は下へ、中央へ
例えば靴や充電器など重量のある物は底面の中央あたりに配置。
ケースの片側に寄せると、外装がへこんだり、キャスターが歪んだりしやすくなります。 - 壊れやすい物ほど中心にまとめて衣類で守る
瓶・ガジェット・カメラなどは、必ず衣類で包み込み、角に置かないようにします。
実践しているパッキング例(3泊4日の子連れ国内旅行)
荷物カテゴリー | 詰め方の工夫 |
---|---|
子ども用衣類 | 圧縮袋で上下まとめ、クッション材代わりに隙間へ配置 |
おむつ類 | ケース底の四隅に。重さはないが、形がしっかりしていて安定しやすい |
夫婦の着替え | 中央部分に圧縮。重いバッグ類と重ならないよう配置 |
お土産の瓶詰め | 機内持込不可のためスーツケース中央に、衣類でくるんで収納 |
以前、知人が割れ物を角のすき間に入れたまま預け荷物にして、到着先でガラス瓶が割れて中の液体が染み出していたという話を聞きました。
あれ以来、「隙間に硬いもの禁止」は我が家の鉄則になりました。



荷造りの工夫はスーツケースの破損防止だけでなく、輸送中の中身トラブル防止にもつながります。内部の“静かさ”が壊れにくさの証拠です。
段差と階段は“持ち上げる”が基本
段差を無理やり越えようとするとキャスターに過負荷がかかります。
これは故障の王道パターンです。
正しい使い方の流れ
- 段差に気づいたら、一度止まる
- ハンドルを少し倒して前輪を浮かせる
- 段差を見つけたら無理に引かず、スーツケース本体を持ち上げて越える
- 複数段なら持ち上げて運ぶ
4輪式のキャリーケースは、4輪接地で“押す”のが基本です。
我が家でも息子が2輪だけ使って斜め引きした時、斜めの負荷で一気にキャスターのベースが緩みかけたことがあります。
また、エスカレーターでは必ず持ち上げて乗るようにしています。
階段で引きずったら、キャスターだけでなくハンドルの付け根にまで大きな力がかかります。



“段差だ→持ち上げる”はスーツケース使用時の基本動作です。特に満載状態では重量がそのまま破損リスクにつながりますよ。
キャスターの“静音性”と“定期清掃”で長持ちさせる
キャスターは毎回使ううちに、小石・髪の毛・ほこりなどが溜まっていきます。
これを放置すると回転不良→軸の歪み→破損という流れがあっという間に訪れます。
我が家のキャスター手入れルーティン
- 使用後、キャスター周辺の髪やゴミをピンセットで除去
- ホコリが多い時はエアダスターでブロー
- スムーズさが落ちたら潤滑スプレーを一吹き(シリコン系)
- 半年に1度、ドライバーでネジを軽く締め直し(緩みチェック)
これをやるようになってから、キャスターの寿命が格段に伸びた実感があります。
特に、子どもが踏み台代わりにしがちな我が家では、定期点検なしでは絶対に保たなかったと思います。



キャスターのトラブルは“予兆あり”です。引いた時の音が大きくなった・重く感じる…そんな時はまずお掃除から始めてみてください。
輸送時は“外装の保護”で防御力アップ
飛行機に預ける際、スーツケースが投げられる・積み重ねられることは日常茶飯事です。
大切なケースを守るためには、事前の準備がものを言います。
我が家でやっている対策3つ
- 透明ハードカバーを装着:新品のツヤと耐衝撃性をキープ
- ラゲッジベルトを十字に巻く:ファスナーが壊れても中身が飛び出さないように
- ネームタグや飾りは外す:他の荷物にひっかかって巻き込まれないようにする
実際に、ラゲッジベルトをしていたおかげで、ファスナーが空港で外れても中身の飛び出しを防げたという旅行好きのママ友の話もありました。
預けるときは「壊れる前提で守る」のが基本です。



空港では、どれだけ丁寧に預けても扱いは読めません。自分の手を離れるときこそ“守る工夫”が最も重要になります。
保管は“高温・湿気・密閉”を避けて
スーツケースは使っていない間も劣化が進むことがあるのをご存知でしょうか。
特に、高温多湿の押し入れや、直射日光の当たる場所は避けるべきです。
保管時のポイント
- 使用後は乾いた布で表面とキャスターを拭き取る
- 内部はしっかり乾燥させてから収納
- ファスナーは少し開けて空気を逃す
- シリカゲルなどの乾燥剤を中に入れるとベター
- 長期収納時は不織布カバーでほこり避け
我が家では、梅雨〜夏にかけてカビのリスクが高いので、クローゼットではなく、玄関の風通しが良い収納棚に置いています。
除湿剤を入れてからは、カビ臭さゼロでスッキリ使えています。



“旅の後始末”が次の旅行の快適さを左右します。劣化しないスーツケースはありませんが、丁寧な保管が耐用年数を延ばしてくれますよ。
実行意図(if-then)を決めておくと壊さなくなる
旅先ではバタバタしていて、うっかり無理な使い方をしてしまいがちです。
そんな時に有効なのが、行動心理学の「実行意図(if-thenプランニング)」です。
具体的にはこんな感じです。
状況(if) | 行動(then) |
---|---|
段差があったら | 必ずスーツケースを持ち上げる |
容量が8割を超えたら | 無理に詰めずサブバッグを使う |
キャスターが重く感じたら | その場でゴミの絡まりをチェックする |
雨で濡れたら | 帰宅後すぐに乾拭き+陰干しする |
エスカレーターを見かけたら | スーツケースは手持ちで乗ると決めておく |
このルールを作っておくと、いざという時も迷わずに正しい行動が取れるようになります。
実際、私は旅先で「段差=持ち上げ」のif-thenルールを作ってから、キャスターの破損が激減しました。



事前に“こうなったらこうする”と決めておくことで、無意識に良い行動が取れるようになります。これは旅だけでなく、日常でも役立ちますよ。
第4章 イノベーター スーツケースが壊れたときの対処法と修理・保証ガイド
どれだけ丁寧に使っていても、スーツケースが壊れてしまうことはあります。
特に旅先では、ちょっとしたトラブルが不安やストレスの種になりがちですよね。
この章では、イノベーターのスーツケースが万一壊れてしまったときの対処方法を、
・応急処置
・保証や修理の流れ
・買い替え判断の基準
まで、わかりやすくまとめてご紹介します。
壊れた直後の応急処置は「落ち着いてその場しのぎ」
壊れた場所によって、応急処置の方法は異なります。
旅先で完全に使えなくなることを避けるには、“その場しのぎ”のスキルが重要です。
症状別 応急処置マニュアル
故障箇所 | 応急処置方法 |
---|---|
キャスター破損 | 残りの車輪で引く/テープで補強/台車で代替移動 |
ハンドル不具合 | ハンドルが伸びない→上部手持ちで対応/抜ける場合は収納し布テープで固定 |
ファスナー故障 | ラゲッジベルトやロープで本体を十字に固定/開口部はガムテープで封鎖 |
外装ひび・穴あき | 内外からガムテ・布テープでサンドイッチ補修/大破ならダンボールで包む |
実際、私も出張先でキャスターが片方外れてしまったことがありました。
そのときは「残った3輪でどうにか引ける角度」を見つけて、応急的にガムテで土台を固定。
なんとかホテルまで移動できた経験があります。



応急処置は“移動できるかどうか”が第一優先です。破損部品は外しておくと、余計な引っかかりを防げますよ。
相談先は“破損の状況”で使い分ける
スーツケースが壊れたとき、「まず誰に相談すればいいの?」と迷う方も多いはずです。
実は状況ごとに相談先の優先順位が変わります。
状況別 相談フロー
状況 | 相談先 | 補足 |
---|---|---|
空港で受け取り直後に破損が判明 | 航空会社(空港カウンター) | その場でPIR(破損報告書)を作成してもらう |
帰宅後に気づいた | 航空会社(7日以内に申請) | 搭乗券と荷物タグ、写真の提出が必要 |
移動中に壊れた(空港とは関係なし) | イノベーター公式サポート | 保証期間中なら無償、外なら有償修理の案内あり |
初期不良っぽい | 購入店舗に直接連絡 | 早期であれば新品交換になるケースも |
我が家では以前、子どもたちと一緒に帰国した空港で、受け取り直後にフレームの一部が歪んでいるのを発見しました。
カウンターで申告し、その場で破損証明書(PIR)を発行してもらえたので、あとからスムーズに補償を受けられました。
「空港を出る前に気づく」が鉄則です。



航空会社への申請は“7日以内”がルールです。帰宅してから気づいても慌てず連絡すれば対応してもらえる場合があります。
イノベーターの保証・修理体制は手厚い
イノベーター製品には2年間のメーカー保証がついています。
この期間内で、製造上の不良であれば無償で修理や交換に対応してもらえます。
保証対応の条件
- 保証書があること(同梱されていた用紙)
- 購入証明があること(レシートや注文番号)
- 明らかな製造不良であること
→ 通常使用中にハンドルが折れた、ファスナーが取れた等
修理の流れはとてもスムーズで、公式サイトのフォームから申請を送るだけです。
写真添付もできるので、壊れた状態が一目で伝わり、対応も早い印象です。
我が家では保証期間外でしたが、キャスター1個の交換にかかった費用は約4,000円。
新品を買い直すより圧倒的にコスパが良く、修理して再利用できる安心感がありました。



イノベーターのサポート体制は日本企業が運営しており、返信も丁寧で迅速です。修理依頼に不安を感じる必要はありませんよ。
修理費用と買い替え判断の目安
スーツケースの修理費用は、壊れた部位によって幅があります。
修理費が新品の半額を超えるなら買い替え検討というのが一つの目安です。
修理費用の目安
故障箇所 | 相場(参考) | 備考 |
---|---|---|
キャスター交換 | 1個あたり3,000〜5,000円 | DIYなら1,000円台も可 |
ハンドル交換 | 約4,000〜6,000円 | 取り付け部も含めるとやや高め |
ファスナー全交換 | 10,000〜30,000円前後 | 大がかりな作業で費用も大きい |
シェル割れ(外装) | 10,000~60,000円前後 | 外装にヒビが入ると買い替え推奨 |
スーツケースは長く使う道具なので、使い勝手が気に入っているなら修理して延命。
逆に、他の部分も同時に不調を感じるなら、新しいモデルへ乗り換えるのも手です。
私の場合、「キャスターとハンドル両方を修理すると1万円を超える」タイミングで、
ちょうど家族旅行の予定もあり、大容量タイプへ買い替えを選びました。



“あと何年使うか”と“修理費用”を天秤にかけて、冷静に判断すると後悔がありません。愛着があれば修理も十分アリですね。
修理の間、どうする?代替手段も準備しておくと安心
修理期間は通常2〜3週間前後が目安です。
その間に旅行予定が入っていた場合のために、代替手段も把握しておくと安心です。
修理中の代替手段
方法 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
レンタルサービス | 自宅配送で便利/種類が豊富 | 破損時の補償内容を確認しておく |
知人から借りる | コストゼロ/サイズ感も試せる | トラブル時は弁償覚悟で丁寧に扱う |
予備の古いスーツケースを活用 | 手元にあれば即使える | キャスターなどの状態を事前チェック |
ボストンバッグで代用 | 短期旅行向き/軽くて小回りが利く | 荷物が多いときは不向き |
私は一度、修理中にどうしても海外出張が入ってしまい、スーツケースレンタルを初めて利用しました。
想像以上に快適で、しかも「普段使わないブランドを試すきっかけにもなって得した気分」でした。



万一に備えて“予備のスーツケース”や“レンタルサービスの候補”を控えておくと、急な出発でも慌てずに対応できます。
問い合わせのテンプレを保存しておくとスムーズ
いざ修理申請となると、「何をどう書けばいいの?」と迷ってしまう方も多いと思います。
あらかじめテンプレをメモ帳などに保存しておくと、心理的ハードル(フリクション)が一気に下がります。
修理申請のテンプレ(例)
件名:イノベーター スーツケース 修理のご相談
○○株式会社 お客様サポート ご担当者様
はじめまして。下記の通り、修理をご相談させていただきたくご連絡差し上げました。
■ 製品名・型番:イノベーター スーツケース INV50(55cm)
■ 購入店・購入日:○年○月○日 楽天市場○○ショップにて購入(注文番号:123456)
■ 故障内容:後輪キャスターの破損(走行中に軸が外れました)
■ 状況:帰省中に段差を越えた際に破損。ハンドル・ファスナーに異常なし。■ 添付資料:保証書写真、購入履歴、破損部位の写真
お忙しいところ恐れ入りますが、修理対応の可否および手続き方法(費用・送付先など)についてご教示いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
このテンプレがあれば、スマホからでも数分で問い合わせ完了できます。
いざという時こそ「すぐに動ける」ことが大切ですね。



事前準備しておくと、いざという時の行動スピードが大きく変わります。問い合わせテンプレは“旅の保険”だと思って保存しておきましょう。
まとめ章|イノベーターのスーツケースは壊れやすい?──実際に使って見えた答え
正直、私も最初は迷いました。
「ネットで“壊れやすい”って言われてるけど大丈夫なのかな?」と。
けれど実際に、子ども2人を連れて何度も旅行で使ってみて感じたのは──
イノベーターは“ちゃんと選び”“正しく使えば”、しっかり応えてくれるスーツケースだということです。
不安は「仕様と使い方」で減らせる
口コミの中には、「一度使っただけで壊れた」という声も確かにあります。
でも、それは航空会社の雑な扱いだったり、無理な詰め込みだったり。
スーツケースが壊れた理由の多くは“製品そのもの”ではなく“使い方や環境”にあったことがわかりました。
だからこそ、
・丈夫な素材を選ぶ
・壊れにくい構造を知る
・キャスターのケアや段差の持ち上げを心がける
──この3つを意識するだけでも、旅の安心感はグンと変わります。



壊れにくさを“スペック”と“行動”の両面から整えることが、トラブル回避の近道です。どちらか一方だけでは足りません。
私が“もう一度選ぶとしても、イノベーター”な理由
我が家では、5歳の息子と3歳の娘を連れての旅行が増えてきました。
大人だけのときと違って、想定外の動きが日常茶飯事です。
- 息子がキャリーバッグを押したいと駄々をこねてみたり
- 娘がキャスターにまたがって遊び出してしまったり…
そんな中でも、イノベーターのスーツケースはガタつかず、型崩れもせず、ずっと現役です。
もちろん、使うたびにキャスターを拭いたり、重たいものは中央に寄せて詰めたりと、気を配っている部分もあります。
けれど、それだけで何度も旅行に耐えてくれているというのは、まさに安心材料そのもの。
「次もこのブランドで選ぼう」と思わせてくれる理由になっています。
壊れたら、どうするかまで考えて選ぶと安心
旅は楽しいものですが、何かが壊れるとその一瞬で不安に変わってしまうこともあります。
だからこそ、「壊れにくいものを選ぶ」のはもちろん、「壊れたときにどうするか」を考えておくことが大切です。
イノベーターには日本国内の正規サポートがあります。
修理もパーツ交換も比較的スムーズで、“直して長く使える”という選択肢があることが心強いのです。



壊れても慌てない“復旧の道筋”があるかどうかで、安心して選べる製品かが決まりますよ。
壊れやすい?と心配するあなたへ──背中を押したい言葉
もしかすると今この記事を読んでいるあなたも、
「見た目はいいけど、丈夫さが不安」
「長く使えるかどうかが気になる」
そんな気持ちで迷っているのかもしれません。
けれど、正しい選び方と使い方を知っていれば、イノベーターは信頼できる相棒になってくれます。
私もそうでした。
けれど今は、「これにしてよかった」と思っています。
きっと、あなたもそう感じられるはずです。
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筆者からのご案内
本記事は、筆者が独自に行った調査や情報収集をもとに、筆者自身の主観的な評価や感想を交えて構成しております。そのため、記載の内容や見解はすべての方に当てはまるものではなく、また同様の結果を得ることやサービスをご利用いただけることを保証するものではございません。
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イノベーターのスーツケースは、ただ選んで終わりではなく、正しい知識とちょっとした工夫で“もっと長く使える存在”に変わります。
あなたの次の旅が、より安心で心地よいものになりますように。
イノベーター(公式)修理・保証|2年間保証の範囲・必要書類・無償/有償対応
JAL(公式)手荷物の不具合(破損)|受取日の翌日から7日以内の申告期限と手続き
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