「無印のスーツケースは買ってはいけない」という口コミを見かけて迷っていませんか。
結論から言えば、無印スーツケースは誰にでも不向きな製品ではなく、条件次第で“買ってよかった”に変わるアイテムです。
本記事では、実際に5歳の息子と3歳の娘を連れて旅行した筆者の体験と、公式情報を踏まえた失敗回避ポイント・正しい選び方を網羅的に解説します。
すぐに無印良品公式サイトで詳細を確認したい方は、以下からチェックしてみてください(本記事には一部に広告を含む箇所がありますが、皆さまの追加的な情報収集及びご判断の一助となることを目的に掲載しておりますので、お役立てください)。
なお、この記事は実際のデザインを見ながら読むことで理解が深まるよう構成しています。
第1章|無印のスーツケースは買ってはいけない?結論と判断軸
旅行の準備でスーツケース選びに悩むとき、真っ先に候補にあがるのが無印良品のハードキャリーケースです。
シンプルで美しいデザイン、使いやすそうな印象、そして無印ならではの安心感。
しかし一方で「買ってはいけない」という口コミも見かけて、迷っている方も多いのではないでしょうか。
私自身、5歳の息子と3歳の娘を連れて移動する機会が多く、スーツケース選びには人一倍慎重です。
そんな立場から、無印のスーツケースを実際に試し、公式情報を確認したうえで、どんな人に向いているのか、逆にどんな人には不向きなのかを整理しました。
まず結論からお伝えすると、無印良品のスーツケースは「誰にとっても絶対に買ってはいけない」という製品ではありません。
むしろ多くの方にとっては使いやすい良品です。
ただし、いくつかの条件にあてはまる人には後悔につながりやすいポイントが存在するのも事実です。
無印のスーツケースが向かない5つの典型パターン
以下の表に、無印スーツケースが「買ってはいけない」と言われがちな典型パターンを整理しました。
パターン | 内容 |
---|---|
静音性を最重視する人 | 早朝深夜の移動や静かな場所でキャスター音を極力抑えたい人 |
高頻度・長距離利用で耐久性を求める人 | 頻繁に旅行するヘビーユーザーやハードな扱いを想定する人 |
軽さ・持ち運びやすさを最優先する人 | 女性や力の弱い方など重量をシビアに気にする人 |
航空機内持ち込みサイズの制限ギリギリを攻めたい人 | LCCなど厳しいサイズ制限で無駄なく容量を使いたい人 |
コスパや上位モデルとの比較に厳しい人 | 「あと○円出せばもっと高性能が買えるのでは?」と価格性能比に厳しい人 |
上記に当てはまる場合、無印スーツケースでは不満を感じる可能性が高いです。
ただし逆に言えば、これらに当てはまらない方にとっては「買ってはいけない」と断じるほどの製品ではありません。
使い方と選び方次第で、十分に選ぶ価値があるスーツケースです。

「この5つのどれかに当てはまっている気がする」という方は、焦って購入せず、次項以降で示すチェック軸をぜひ試してみてくださいね。
プレモーテム法で後悔を先取りする
購入前に「このスーツケースを買って失敗した未来」を想像してみる、という方法があります。
これは行動経済学でいうプレモーテム法という思考法で、先に失敗を仮定して原因を洗い出す手法です。
例えば「キャスター音が思ったよりうるさくて後悔」「重くて階段で苦労している自分」など、ネガティブな未来像を描いてみてください。
そうすることで、人は自分に都合よく考えてしまう確証バイアスや、流行・多数派に流される同調バイアスから距離を置きやすくなります。
一度ネガティブを洗い出したら、今度は「それでも選ぶ価値は?」とポジティブ要因を検討します。



私もこの方法で、実際に店頭でキャスター音を聞き比べたり、荷物を詰めて重さを体感したりしました。
その結果、「この条件なら使える」と納得したうえで購入判断ができたので、とてもおすすめですよ。
判断ミスを防ぐ5つの軸
無印スーツケースを検討する際に、以下の5つの軸を意識することで、失敗を大幅に減らせます。
- キャスター/静音性
双輪か単輪か、キャスターの大きさや素材で走行音や直進性が変わります。
特に早朝や夜間、人の少ない場所をよく歩く方はここを重視すると良いです。 - ケース/耐傷性
外装素材や表面加工(マット・シボ加工など)で傷の目立ちやすさが変わります。
マット仕上げなら小傷が光りにくく、長く使っても見た目が保ちやすいです。 - 重量/可搬性
本体重量と重心バランスは、持ち運び時の疲労に直結します。
私も子どもを連れて階段を昇り降りするとき、ほんの数百グラムの差が腕に響くことを実感しました。 - 容量/日数
リットル表記だけでなく、内寸や仕切り構造もチェックします。
バーの出っ張りが収納を圧迫して「思ったより入らない」こともあるため、自宅で荷物を詰めてみるのが確実です。 - 価格/総コスト
購入価格だけでなく、保証・修理・部品交換費用も含めたトータルコストで考えます。
キャスター交換は、1か所あたり税込3,300〜4,400円前後が相場です。
使用頻度やタイヤ構造によって費用は変動しますが、長く使うなら部品交換費用も含めてトータルで考えることが大切です。



これらの軸で一つずつ検討することで、「今の自分に必要な性能はどれか」を客観的に見極められますね。
第2章|無印スーツケースのデメリットと失敗を防ぐチェックポイント
前章では「どんな人に向かないか?」を中心にお伝えしました。
ここからは、実際の口コミや一次体験に基づき、無印スーツケースの具体的なデメリットと、失敗を防ぐ方法を掘り下げていきます。
あわせて、「買って後悔した」という声の背景や、使い方の工夫で回避できるポイントもご紹介していきます。
静音性にこだわるなら床材との相性も確認して
無印のスーツケースは双輪キャスターで静音仕様とされています。
たしかに安価な製品と比べると、引きずる音は格段に少ない印象を受けました。
私も36Lサイズを実際に店頭で試走してみました。
空の状態でも「カラカラ…」という安物特有の響きはなく、「コトコト」という軽快な音に感じられました。
ただし、注意が必要なのが「床の素材によって音の響きが変わる」という点です。
床材と音の響きの関係
床材 | 静音性の評価 | コメント |
---|---|---|
アスファルトや舗装路 | ◎ | ゴムタイヤが振動を吸収し、音が軽減される |
フローリング/商業施設の床 | ○ | 通常利用では問題なし |
タイル/大理石調の駅構内 | △ | 音が反響しやすく、速度が上がると目立つ |
特に駅の構内や空港のタイル床などでは、「ガラガラ…」と響く場面もあります。
このあたりはどんなキャリーケースでも共通する現象ですが、静音を最重視される方にとっては妥協ポイントになるかもしれません。
私の感覚では、日中の使用ではほとんど気にならず、深夜や早朝の住宅街ではやや気になるレベルでした。
実際に音に敏感な方は、店頭での「試走チェック」は必須だと感じます。



静音性を求めるなら「音のスペック」だけでなく、実際に使う環境との相性も確認することが大切です。
「静音設計」=「無音」ではありませんので、使用シーンを明確にして選ぶと失敗しにくくなります。
傷や歪みはどうしてもつきやすい素材特性
無印のスーツケースはポリカーボネート製で、軽さと強度のバランスに優れています。
しかし、この軽量設計ゆえに「衝撃にはやや弱い」という側面があります。
特に預け荷物として扱われる場面(空港など)では、傷や凹みは避けづらいのが実情です。
表面は2023年にリニューアルされてマット加工・細かなシボが施され、見た目の劣化は軽減されています。
それでも「完全に無傷で保つ」ことは難しいでしょう。
対策として有効なポイント
- 専用のカバー(透明・撥水タイプ)を装着
- 「Fragile」タグ(壊れ物シール)を空港カウンターで依頼
- 引きずらず、段差では必ず持ち上げる
我が家では、子どもと一緒に移動するとどうしてもキャリーが階段や段差にぶつかることがありました。
なるべく階段では横持ちし、必要があれば5歳の息子にストッパーを押してもらう“お手伝い係”として活躍してもらいました。



ポリカーボネート素材はあくまで「軽量寄り」の設計です。
耐久性よりも取り回しのしやすさを重視する人には向いていますが、長期運用や空港預け入れが多い方は、カバー必須と考えましょう。
重さの「ギャップ」は階段や持ち上げで実感する
無印の36Lは約2.9kg、75Lでは約4.6kgあります。
スペック上は「そこまで重くない」と思われるかもしれませんが、実際に詰めて持ち上げたときの重量感は予想以上です。
実際に感じた重さのシーン
- 駅で5歳と3歳の子どもを連れて階段を昇降
- トランクから車内にスーツケースを持ち上げるとき
- エレベーターのない宿で2階まで持ち上げたとき
これらすべての場面で、「1kgの差が腕にずっしり来る」という現実がありました。
軽さ対策の工夫
- 荷物を夫婦で2台に分散する(例:36L × 2)
- 必要な衣類は圧縮袋でかさを減らす
- 子ども用品はリュックなどへ分散し、キャリーに偏らせない
我が家の場合、夫婦でそれぞれ36Lを使って左右で持ち合うスタイルが意外と快適でした。
小さなサイズの方がバランスもとりやすく、子連れ移動には向いていると感じましたよ。



本体重量は「可搬性」の鍵になります。
特にキャスター移動以外の「持ち上げ動作」が多い方は、スペックだけでなく移動動線をシミュレーションして選ぶべきです。
機内持ち込みサイズにはグレーゾーンがある
無印の36Lサイズは「国内線の標準サイズ(3辺合計115cm)」をほぼ満たしています。
しかし、LCC(格安航空)各社の厳格な基準では、ギリギリあるいはアウトになる可能性があるのです。
主要各社の機内持ち込み規定(2024年時点)
航空会社 | サイズ制限 | 重量制限 |
---|---|---|
Peach | 3辺合計115cm以内 | 7kgまで |
Jetstar | 56×36×23cm以内 | 7kgまで |
ANA/JAL | 55×40×25cm以内 | 10kgまで(100席以上機) |
※無印36L:54×37×24cm(実測で±1cm前後)
サイズ誤差によるトラブルを避けるには
- 公式サイトで自分の利用航空会社の最新規定を確認
- キャスターやハンドル含む“突起込み”の寸法で計測する
- 少し余裕のある20Lサイズを選ぶという選択肢も検討
私は36LをPeachで使おうとしたとき、「計測ゲージに入れてみてください」と言われ、ギリギリ通過しました。
荷物をパンパンに詰めると7kgはあっという間に超えるので、中身の調整も必要だと痛感しました。



機内持ち込みサイズの基準は年々厳格化されています。
グレーゾーンに当たる36Lサイズを使うなら、荷物量と空港の混雑状況にも注意が必要です。
不安な方は最初から預け荷物と割り切った設計がストレスを減らします。
第3章|それでも無印スーツケースを選ぶ価値と、後悔しない選び方
ここまで無印スーツケースの弱点やリスクについて率直にお伝えしてきました。
でもその一方で、実際に使って「買ってよかった」と感じているユーザーが多いのも事実です。
この章では、無印スーツケースが「向いている人」や「役立つシーン」を明確にしながら、
選ぶときに後悔しないための仕様チェックとパッキングの工夫について、筆者の一次体験を交えてご紹介します。
無印スーツケースがフィットする人・場面とは?
無印が「買ってはいけない」わけではないとしたら、どんな方にフィットするのか。
筆者が実際に使ってみたうえで、選ぶ価値があると感じたケースをまとめてみました。
向いている人の特徴
向いている人 | 理由・特徴 |
---|---|
2〜4泊程度の旅行がメイン | 36Lサイズがちょうど良く、荷物も過不足なく収まるため |
公共交通機関での移動が多い | キャスターストッパー機能が電車内などで非常に便利 |
シンプル・ミニマルなデザインが好き | ロゴなしのマットな質感で、服装やシーンを選ばず使える |
無印ブランドで揃えている | 無印のパッキング用品とぴったり合う設計で統一感が出る |
コスパと安心感のバランスを重視 | 高級すぎず安物すぎず、サポート体制も整っている |
我が家では、2泊3日でディズニーに行った際に36Lサイズを使用しました。
子どもたちの着替えやおやつ、簡単なおもちゃ類も含めて収まり、機内持ち込みにも対応できた点がとても安心でした。



長距離移動やハードな利用を前提としない限り、無印スーツケースは非常にバランスの取れた選択肢と言えます。
旅行スタイルと照らし合わせて選べば、後悔する可能性は低くなりますよ。
キャスターの静音性と選び方のポイント
無印のスーツケースには双輪キャスターが採用されています。
これは音を吸収しやすいゴム製タイヤで、特に石畳や段差に強く、滑らかな動きが特徴です。
ただ、最高級クラスのキャスター(例:Lisof等)と比べると、「そこそこの静音性」というのが正直な印象でした。
確認しておきたい静音ポイント
- 店舗で実際に引いて音を確認すること
- 床材によって音が変わるため、カーペットやタイル上などで試す
- 高速で引くよりもゆっくり引く方が音は静かになる
子どもたちが寝た夜間、駅構内で使ったときには「コロコロ」という音がやや響きました。
でも昼間の雑踏では、まったく気にならない程度でしたよ。



静音性は「素材」よりも「使い方」によっても変わります。
音に敏感な方は防音キャスターカバーを活用するのも有効ですね。
重さと容量のバランスで後悔を減らす
無印のスーツケースは軽量モデルとはいえ、75Lサイズでは約4.6kgとやや重めです。
しかし、詰める荷物の量や旅のスタイル次第では、最適なサイズ選びで重さのストレスを軽減できます。
サイズ選びの早見表(旅行日数別)
日数 | 推奨サイズ | 本体重量(目安) |
---|---|---|
1〜2泊 | 20L | 約2.7kg |
2〜4泊 | 36L | 約2.9kg |
5〜7泊 | 75L | 約4.6kg |
8泊以上 | 105L | 約5.1kg |
旅行前に荷物を床に広げ、実際に36Lに詰めてみたところ、子ども2人分の着替え+自分たちの衣類がちょうどギリギリで収まりました。
圧縮袋を使えば、さらに余裕を作ることもできます。



「軽い」だけで選ぶと収納力に不満が出やすくなります。
旅行頻度と荷物量から逆算して、やや余裕のあるサイズを選ぶと失敗しにくいですよ。
鍵・ハンドル・ロックは好みに応じて選択を
無印のTSAロックは物理キー式です。
ダイヤル式に慣れている方には少し面倒に感じられるかもしれません。
ただ、確実にロックできる安心感はありますし、スペアを活用しておけば、もしもの紛失時にも安心感があります。
また、無印のキャリーバーは多段階調整。
身長180cmの私でも、1cm単位で最適な高さに調整できたので、長距離移動でも姿勢がラクでした。
妻(165cm)との兼用でもストレスなく使えたのは、大きなメリットだと感じています。
ロックとハンドルのチェックポイント
- 鍵式ロックは紛失対策にスペア管理を徹底
- 多段階バーは身長差がある家族でも調整がしやすい
- バーの出っ張りによって内部の収納に若干影響あり
小柄な妻も「好きな高さに微調整できて使いやすい」と言っていました。
子どもと一緒に歩くときも、バーが高すぎて引きにくいというストレスがなかったです。



鍵やハンドルは好みが大きく分かれる部分です。
「ロックの方式が合わない」「ハンドルが低い」という声がある製品もあるため、事前の実機チェックはとても大切ですよ。
渡航プランから逆算するサイズ選びが鉄則
サイズを選ぶときは、「日数」だけでなく渡航スタイルや航空会社の持ち込み規定も見逃せません。
航空機の機内持ち込みルールと無印スーツケース
航空会社 | 制限サイズ | 重量制限 | 無印36Lは? |
---|---|---|---|
ANA/JAL | 55×40×25cm | 10kg | 持ち込み可(ほぼ適合) |
Peach | 115cm以内合計/7kg以内 | 7kg | 持ち込みは慎重に判断 |
Jetstar | 56×36×23cm | 7kg | 厳密にはオーバーの可能性あり |
Jetstar搭乗前に計測ゲージに入れたところ、「入るけどギリギリ」と言われました。
心配なときは、20Lにまとめるか、最初から預け荷物にしておくと安心です。



「無印だから大丈夫」と思わず、必ず航空会社公式サイトの最新情報を確認する習慣をつけましょう。
LCC利用が多い方は、特に注意が必要です。
第4章|他の選択肢との比較と、無印スーツケース最終判断フローチャート
ここまで読んでいただいた方は、無印スーツケースの長所と短所のバランスを、かなりクリアにイメージできているのではないでしょうか。
この章では最後の判断材料として、他の選択肢と比べた場合の視点、保証・修理に関する具体情報、そして最終的に「買う/買わない」を決めるためのフローチャートをお届けします。
最後まで一緒に見ていきましょう。
無印スーツケースと他ブランドの比較ポイント
無印だけを見ていると、どうしても他と比較してどこが優れているのか/劣っているのかがわかりにくくなってしまいます。
そこで、代表的なニーズごとに「どんな方向性の製品があるか」を比較視点で整理しました。
比較表|重視ポイント別に見る製品傾向
優先したいこと | 無印の評価 | 比較の方向性 | 補足 |
---|---|---|---|
静音性 | 十分静か。ただし最高級クラスではない | キャスターに静音設計を明示しているモデル(例:Lisof搭載製品) | 日常利用なら無印でも不満は少なめです |
耐久性 | 標準〜やや弱い。キャスター・ファスナーは消耗しやすい | フレーム式・厚みのあるポリカ/アルミ製ハードケース | 長期利用前提なら要比較 |
軽量性 | 軽量だが超軽量モデルには劣る | ソフトキャリー/極薄ポリカモデル(HaNTなど) | 重さを優先する方は慎重に選ぶ必要あり |
コスパ | バランス型。価格に対して十分な機能 | 価格重視ならノーブランド品、安心感重視なら国産ブランド | 保証やサポートも加味して判断を |
デザイン性 | ロゴ無し・無駄のないシンプルさが魅力 | ファッション性を求めるなら海外デザインブランドなど | 落ち着いた印象を好む方に◎ |
私は、価格面だけを見れば他にも選択肢はあると感じました。
でも無印の「生活の延長線に馴染むようなデザインと使い勝手」には、やっぱり惹かれるものがあります。



比較検討の際は、ブランドやスペックではなく「自分の重視するポイントがどこか」を明確にすることが肝心です。
その軸がブレなければ、選択に迷いが生じにくくなりますよ。
保証・修理・パーツ交換で「長く使えるか」を見極める
スーツケースは使い捨ての製品ではありません。
買ったあとのサポート体制がしっかりしていないと、思わぬタイミングで「壊れたのにどうすればいいの…」と困ることもあります。
無印スーツケースのサポート体制について、公式情報をもとに整理します。
無印のスーツケースサポートまとめ
項目 | 内容 |
---|---|
保証期間 | 購入から2年間。対象は製造上の不具合のみ。摩耗・消耗品は対象外。 |
修理の流れ | 全国の無印良品店舗に持ち込み → 専門修理センターで対応(1〜3週間程度) |
キャスター交換費用(目安) | 1か所あたり税込3,300〜4,400円前後 |
ファスナー・ハンドル等の修理費用 | 内容により異なるが、スライダー交換で12,000円前後、伸縮ハンドルでは2万円前後のケースも |
部品のみの販売 | 原則対応不可(自力交換よりも店舗経由での修理受付が基本) |
我が家でも1回、キャスターの動きが悪くなったことがありました。
店舗に持ち込んだところ、「メーカー返送→部品交換で約2週間ほど」と言われ、その間は予備スーツケースでやりくりしました。
預ける期間が必要な点は、購入前に知っておいてよかったと感じています。



スーツケースは日常使用に耐える製品であると同時に、「メンテナンス前提」で設計されていることが多いです。
無印の修理体制は丁寧ですが、即時対応ではないため、旅行前ギリギリでの修理依頼は避けましょう。
最終判断フローチャート|買う?見送る?3分で答えが出ます
ここで、「結局自分にとって無印はアリかナシか」を判断するための簡易フローチャートをご用意しました。
Yes/Noで直感的に進めるだけで、今のあなたにとって最適な選択が見えてきます。
フローチャート:無印スーツケースは買うべき?
Q1:キャスター音よりもデザインやブランドの安心感を重視する?
→ Yes:購入候補に入れてOK
→ No:次へ
Q2:静音性/耐久性/軽量性のどれかを「最優先したい」?
→ Yes:他社モデルと比較して検討すべき
→ No:次へ
Q3:LCCなど、サイズ制限が厳しい便に頻繁に乗る予定?
→ Yes:20Lモデルか他社超小型モデルが安心
→ No:次へ
Q4:保証期間や修理対応に満足できそうか確認済み?
→ Yes:購入GO!
→ No:一度店舗か公式FAQで確認してから判断しましょう
私はQ1とQ4でYesだったので、購入に踏み切りました。
結果的に、家族旅行で使う中でもデザインと使い勝手のバランスの良さに満足しています。



このような判断フレームを使うことで、感情やイメージだけに頼らず、自分に合った選択を導き出しやすくなります。
特に「迷ったまま買って後悔する」パターンを避けたい方におすすめです。
よくある疑問・不安に一問一答でお答えします(FAQ)
最後に、読者の方からよく寄せられる質問を、簡潔にまとめておきます。
すでに説明した内容もありますが、振り返りの意味でもチェックしてみてくださいね。
Q&A形式まとめ
質問 | 回答 |
---|---|
音は本当に静か? | 静音設計ですが、床の素材によっては「コトコト」と軽く響くことがあります。夜道や駅構内ではやや目立つ場面も。 |
機内持ち込みできる? | 20Lは多くの航空会社で持ち込み可能なサイズです。 36LはJAL・ANA(100席以上)の規定内ですが、JetstarなどのLCCでは、奥行や幅が制限を超える場合があるため、搭乗前に最新の持ち込み規定を必ず確認しましょう。 |
傷はつきやすい? | マット仕上げで目立ちにくい工夫はされていますが、預け荷物扱いでは擦り傷や凹みは避けにくいです。 |
返品・交換は可能? | 未使用であれば30日以内は返品可(公式オンラインストア)。タグや納品書は必ず保管を。 |
長持ちするの? | キャスター清掃やファスナー潤滑など定期的な手入れをすれば、数年以上の利用も可能です。筆者も3年以上現役で使っています。 |
よくある声として、「もっと安いスーツケースでもいいのでは?」という迷いもありますよね。
でも無印は値段だけでは語れない“安心感と汎用性”があるというのが、私自身の実感です。



無印良品のスーツケースは、突出した尖った性能こそないものの、“平均点以上のバランス型”として非常に完成度が高い製品です。
購入後のギャップを減らすには、自分にとって「何を優先するか」を明確にして選ぶことが最善の対策になりますよ。
まとめ章|あなたにとって無印スーツケースは「買い」か?読者のための最終チェック
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
無印のスーツケースが「買ってはいけない」とされる理由。
そして、それでも「買ってよかった」となる人の共通点。
どちらの立場も、使う人の価値観や旅のスタイル次第で変わるものです。
だからこそ大切なのは、「自分にとって何を優先したいか」を明確にすることだと、筆者は考えています。
我が家では、5歳の息子と3歳の娘を連れての週末旅行で無印36Lを使っています。
駅の階段やLCC利用時のサイズ制限など、多少の課題はありました。
けれど、それらを把握した上で選んだからこそ、今も後悔なく使い続けられています。
無印スーツケースが向いている人・向いていない人【再チェック表】
質問 | Yesなら… | Noなら… |
---|---|---|
キャスター音に敏感? | 静音特化モデルを検討 | 無印でも十分対応可 |
旅行頻度が高い? | 耐久性優先。他モデルも比較 | 年に数回なら無印も選択肢 |
階段や段差が多い? | 軽量特化モデルを検討 | ストッパー付きの無印が便利 |
LCCに頻繁に乗る? | サイズ重視で20Lが安心 | 36Lでも問題ない場合あり |
デザインにこだわる? | 無印のシンプル設計が◎ | 他ブランドと比較も視野に |
この表にチェックを入れていくと、「自分はどんな使い方をするか」「何を重視したいか」が自然と見えてきます。
どれか1つが気になっても、それが致命的でないなら、工夫や補助アイテムでカバーできることも多いですよ。
製品自体に明確な正解・不正解はありません。
あるのは、「あなたのニーズに合っているかどうか」。
判断の軸を持つことで、納得できる買い物につながります。



無印良品のスーツケースは、突出した尖った性能こそないものの、“平均点以上のバランス型”として非常に完成度が高い製品です。
購入後のギャップを減らすには、自分にとって「何を優先するか」を明確にして選ぶことが最善の対策になりますよ。
筆者の体験から学んだ「後悔しないための3つのポイント」
- 店頭で試すことは必須です。
見た目の印象や重量感、キャスター音は、スペック表だけではわかりません。 - 自分の旅のスタイルを想像してください。
何泊か?飛行機に乗るか?階段は多いか?
現実の動線に置き換えるだけで、必要な条件が明確になります。 - 選んだあとも“使い方”で価値は変わります。
ストッパー機能を活かす、荷物を分散する、カバーをつけるなど、使う側の工夫で満足度は大きく変わります。



これはスーツケースに限らず、どんな道具にも通じる考え方かもしれませんね。
「買ってはいけない?」ではなく「買う準備ができているか」で考える
この記事の結論をひとことで言えば、
「無印スーツケースは、向いている人にとってはとてもバランスのいい選択」です。
そして、その“向き・不向き”を事前にしっかり見極めれば、後悔のリスクはほとんどなくなるということ。
もし今、購入を検討している方がこの記事にたどり着いてくださったなら、
「買ってはいけないかどうか?」ではなく、
「自分はもう、選ぶ準備ができているか?」という視点で考えてみてくださいね。
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筆者からのご案内
本記事は、筆者が独自に行った調査や情報収集をもとに、筆者自身の主観的な評価や感想を交えて構成しております。そのため、記載の内容や見解はすべての方に当てはまるものではなく、また同様の結果を得ることやサービスをご利用いただけることを保証するものではございません。
情報の正確性・完全性・最新性については細心の注意を払っておりますが、内容を恒常的に保証するものではございません。
サービスや条件、仕様等は予告なく変更される場合がございますので、必ず公式サイトなどの一次情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。
また、本記事の内容を参考にされたことにより生じたいかなる損害や不利益につきましても、筆者および本サイトは一切の責任を負いかねますことをあらかじめご了承いただけますと幸いです。
本記事は広告を含んでおりますが、いずれも読者の皆さまの追加的な情報収集及びご判断の一助となることを目的に掲載しております。
なお、当サイトはAmazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。
価格は変動することがあるため、必ずリンク先のサイトまたは公式サイトで確認するようにしてください。
本記事はあくまで参考情報としてご活用いただき、必ず公式サイト等で情報をご確認のうえ、ご自身の判断で最終決定をしていただけますよう、心よりお願い申し上げます。



無印のスーツケースは、決して「買ってはいけない」製品ではありません。
大切なのは、自分の旅のスタイルに合った判断軸を持つことです。
この記事が、あなたにぴったりの相棒を見つけるヒントになれば幸いです。
出典
無印良品(公式・FAQ)|返品・交換(ネットストア)
無印良品(公式・FAQ)|キャリーバッグの修理依頼方法
ANA(公式)|機内持ち込み手荷物(国内線)
JAL(公式)|機内持ち込みお手荷物(国内線/国際線)
Peach(公式)|機内持ち込み手荷物
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