第1章 心拍数を上げるだけで十分|日常に取り入れる運動習慣の第一歩
心拍数の目安は「220−年齢」でざっくり把握
「運動するときは、どのくらいの強さでやればいいのか分からない」と感じたことはありませんか?
そんなときの目安になるのが「最大心拍数」です。一般的には 220から自分の年齢を引いた数値 を使って、おおよその上限を知ることができます。そして、その60〜70%の範囲が「ゾーン2」と呼ばれ、会話ができる程度の運動強度になります。
このゾーン2は、脂肪を効率よく使うなど健康面でも好ましい状態とされており、日常に取り入れるにはちょうどいいラインといえるでしょう。
正確に測るには、デバイスの選び方も大切
最近はスマートウォッチを活用して心拍数を測る人も増えています。ただし、手首に装着するタイプは動きによるブレが出やすく、運動中は誤差が生じることもあります。そこで、指先に装着して測るタイプの測定器が注目されています。
こうしたデバイスは、より正確に運動強度を見極めるサポートにもなります。なかには、連続的に心拍数を記録できる時計型の機器を使い、健康状態を管理する取り組みも始まっています。
技術の進歩によって、「ちょうどいい運動」を無理なく続けやすい環境が整ってきたと言えるかもしれません。
+10分の意識で、日常がそのまま運動に変わる
「運動する時間がなかなか取れない…」という方におすすめなのが、**+10(プラステン)**という考え方です。これは「いまより10分だけ多く体を動かす」というシンプルな方法で、特別な準備も必要ありません。
たとえばこんな工夫があります。
- 通勤で1駅手前から歩いてみる
- 職場で階段を使う
- 買い物では複数の店舗を回ってみる
この10分だけの積み重ねで、約1,000歩の運動量を増やすことができます。わざわざ運動の時間を確保するのが難しい人にも、自然に身体を動かす習慣が取り入れられる方法です。
家事や移動も“有酸素運動”に変えられる
普段の生活動作も、少しの工夫で運動に変わります。たとえば――
- 掃除機がけ:軽い筋トレとして機能
- 階段の上り下り:下半身の筋力を刺激
- 自転車の移動:心拍数を120〜140程度に保つことで、立派な有酸素運動に
さらに、テレビを見ながらストレッチをしたり、休憩時間に軽く縄跳びをしたりと、“ながら運動”も手軽な選択肢です。運動と聞くと構えてしまいがちですが、こうした日常の延長線上にある動作でも、心拍数を高める効果はじゅうぶんに期待できます。
ウェアラブル端末がサポートしてくれること
最近では、血圧まで測れるスマートウォッチや、医療機器としての認証を目指すモデルまで登場しています。こうした機器は、ただのフィットネスガジェットではなく、健康管理や在宅医療の一環としても活用が広がっています。
さらに、曲がる電子回路を使った衣服型のセンサーなど、身体に違和感なく装着できる形での測定機器も開発されており、デジタル技術が運動習慣を後押しする流れは今後も進みそうです。
第2章 “負荷を小さく”の科学的根拠|無理なく続ける運動のコツとは?
ゆるやかでもOK。低強度運動がもたらす代謝へのメリット
「きつい運動じゃないと意味がないのでは?」と思われがちですが、実は強度が低めの運動にも大きな価値があります。たとえば、軽く汗ばむ程度の運動でも、**脂肪と糖を切り替えて使う“代謝の柔軟性”**を高めることができるとされています。これは、身体が必要に応じてエネルギー源をうまく使い分けられる状態を指します。
また、こうした低強度の運動でも、酸素を使ってエネルギーを生み出すミトコンドリアの働きを活性化できるという報告もあります。継続することで、疲れにくく、エネルギー効率のよい体づくりに役立つかもしれません。
“やりすぎない”ことが、かえって健康的な場合もある
頑張りすぎてしまうと、かえって逆効果になることもあるようです。強すぎる運動は活性酸素を増やし、結果として身体への負担が増す可能性があるため、注意が必要です。
反対に、適度な運動を心がけることで、抗酸化力の維持が期待できるほか、免疫への悪影響も避けやすくなると言われています。「たくさん動けばいい」という考えではなく、“ちょうどいい負荷”を見極めて続けることが鍵になります。
中高年の方にこそおすすめしたい運動設定のポイント
中高年の方が運動を始める際には、とにかく安全第一で“無理をしない”ことが基本です。具体的には――
- 1日に7000〜8000歩を目安に、歩数を増やす
- エレベーターの代わりに階段を使う
- 歩数計アプリなどで自然と意識を高める
これらの工夫だけでも、無理なく活動量を増やすことが可能です。また、有酸素運動とあわせて、軽めの筋トレを取り入れるのもおすすめです。たとえば、軽い負荷で20〜30回行うようなトレーニングであれば、関節に優しく、筋肉にもほどよい刺激を与えられます。
目安としては、**「会話できる程度の息の上がり方」**がちょうど良い強度です。息が切れるような状態ではなく、自然に話せるくらいのペースを意識することで、身体への負担を最小限にしながら効果を得やすくなります。
継続のコツは“がんばらない”こと
運動を長く続けるには、意外かもしれませんが、「がんばらない」ことが大事です。小さな積み重ねを意識することで、自然と習慣化しやすくなります。
たとえば、+10(プラステン)のように、「今より10分多く動く」だけでも十分です。また、職場の仲間と一緒に運動を始めたり、ジムに通うなど環境を整える工夫も継続につながるポイントです。
職場でジムを併設したり、社内イベントとしてスポーツを取り入れる企業もあるようです。こうした“場”があることで、楽しみながら続けられる空気が自然と生まれ、モチベーションの維持にも役立ちます。
第3章 週1〜2回・30分から始める運動習慣|無理なく続ける“自分時間”の設計術
「まとまった時間がない」「続けられる自信がない」──そう感じている方にこそ試してほしいのが、週1〜2回、30分だけでも集中して体を動かすというアプローチです。頻度も時間も、自分の生活にフィットする形で設計することで、無理なく習慣化を目指せます。
集中できる30分は、始め方で決まる
限られた時間の中で運動効果を高めるには、「今日はどのメニューを、どの順番で行うか」をあらかじめ軽く決めておくことが大切です。
迷いを減らし、気持ちをすぐに切り替えられる状態を作ることで、30分が“質の高い時間”に変わります。ストレッチから始めて徐々に心拍数を上げ、最後に軽い筋トレで締める──そんな流れを毎回整えておくだけでも、習慣として定着しやすくなります。
週1からでもOK。自分のペースが続けるコツ
運動は「多くやること」より「続けること」が最優先です。忙しい日々の中でも「このペースなら続けられる」と思える頻度を見つけることが、習慣化の第一歩となります。
たとえば週1回から始めてみて、生活のリズムや体調に応じて週2回に増やす。あるいは平日はできない分、週末に1回60分を集中して取り組む──こうした柔軟な設計が、ストレスなく続けるための鍵です。
忙しい人こそ実践したい“時間を生み出す工夫”
「時間がない」は、多くの人が運動を遠ざけてしまう理由のひとつです。しかし、少し視点を変えるだけで、自分のための時間は生み出せることがあります。
健康管理が集中力を生む
運動や良質な睡眠は、時間を“削る”ものではなく、“質を高める”もの。心身のコンディションが整えば、集中力や判断力も向上し、限られた時間をより生産的に活用できるようになります。
タイムマネジメントを見直す
1日の行動を見直し、「本当に必要な時間」と「習慣で流している時間」を棚卸しすることで、余白が見えてくることもあります。未来の自分にとって何が大切かを軸に、スケジュールを再設計することが第一歩です。
アウトソーシングを活用する
育児や家事など、外部の力を借りられる部分は思い切って任せてみることも有効です。自分の健康づくりの時間を確保するための“投資”と考えることで、罪悪感なく時間を生み出すことができます。
業務の効率化を図る
仕事の面でも、会議の目的共有や資料の事前配布、ナレッジの共有によって業務時間を短縮する取り組みが注目されています。無駄な繰り返しや確認を減らすだけでも、1日の余白は確実に広がります。
第4章 “行動してみたい”と思ったあなたへ|参考になるサービスをご紹介
この記事を読んで「私も何か始めてみようかな」と感じた方へ、運動を日常に取り入れやすくする参考サービスをいくつかご紹介します。
本当にあなたに合った選択肢を見つけるためのヒントとして、以下のようなサービスもあることを、選択肢のひとつとして知っていただければ幸いです。
どれか一つを選ぶ必要はありません。大切なのは、あなたの生活や価値観に合ったスタイルを見つけて、まずは小さくでも「始めてみること」。
少しずつでも、“今より元気な自分”に近づけるサポートになれば幸いです。
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